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病気や怪我、転倒の可能性などでトイレまで行くことが難しくなったときは、ポータブルトイレの活用がおすすめです。ポータブルトイレは持ち運びができる簡易ので、に必要な時だけセッティングして使用できる便利なトイレです。今回は、トイレに行くのが難しい・トイレ介助の負担を軽減したいという方におすすめなポータブルトイレについて、以下のようにご紹介していきます。
この記事を最後まで読めば、最適なポータブルトイレの見つけ方が分かります。
目次
ポータブルトイレとは、その名の通りポータブル(持ち運び)が可能なトイレです。トイレまで行くことが大変な方によく利用されるており、介護の現場では非常に良く使われる福祉用具の1つです。介護保険制度では「特定福祉用具販売」というサービスの対象となっており、事業所の指定を受けた店舗であれば実質1~3割の自己負担で購入することが可能です。
一言にポータブルトイレといっても、機能や材質によって様々な商品があります。例えば、以下のようなポータブルトイレがあります。
ポータブルトイレは様々な機能や種類があるので、使う人や介助する人の目的に合わせた商品を選択することが大切です。
ポータブルトイレの基本的な使い方は、乗り移りしやすい位置にトイレを設置することです。ほとんどの場合は寝室で使う場合が多いので、ベッドの近くに設置されます。使用後はポータブルトイレ内のバケツに排泄物が溜まっていきます(水洗タイプを除く)。排泄物が溜まるバケツがいっぱいになる前にトイレに流し、バケツをきれいに洗浄して再度ポータブルトイレにセットします。
バケツを洗浄するタイミングは、臭いや衛生面を考え使用のたびに行うのが理想です。しかし排泄のたびに洗浄するのは介護者にも負担となります。特に一般家庭の場合は夜間連続使用し、朝に一括廃棄・洗浄する場合が大半です。この章では、ポータブルトイレの使い方について以下3つのポイントをご紹介していきます。
トイレまで自力で歩いていくのは不安があるけど、排泄の動作は安定している人の場合の使い方をご紹介します。
以下の手順で行いましょう。
意外とポータブルトイレの蓋を開け閉めするときにバランスを崩す恐れがあるので、立った状態で行う動作を極力減らすことが安全な排泄動作のポイントです。衛生面と臭いの拡散を考え、使用後は必ず蓋を閉めるようにしましょう。
トイレの動作に介助が必要な場合の使い方をご紹介します。介助が必要な場合は、ポータブルトイレの設置場所に注意します。自分でトイレ動作が出来る場合は本人が乗り移りやすい位置に置いてよいのですが、介助が必要な場合は介助者が本人を移乗させやすい位置に設置することがポイントになります。
ポータブルトイレの介助を行う場合は、以下の手順で行いましょう。
ポータブルトイレでの排泄を介助する際は、本人の転倒やベッドからの転落を防ぐことを一番に考えます。要介助者から目を離す場合は極力本人が安定した状態で行いしょう。また、介助をする際は要介助者の状態に合わせて内容を変更します。自分でできる動作は自分でやっていただくようにし、うまくできない部分や不安定な部分のみを手伝います。
ポータブルトイレの使用にあたり、排泄物の処理方法は重要なポイントです。排泄物の匂いが部屋にこもりますと不快になりますし、長時間放置することは衛生的にもよくありません。「いつまでも排泄物が部屋の中にある」という心理的嫌悪感にも配慮する必要があります。生活の質(QOL)の維持のためにも、排泄物は適切に処理しましょう。
処理方法としては主に以下の2つの方法があります。
トイレに流す方法が最もお金がかからず衛生面でも有利です。しかし排泄のたびにトイレに流しに行くことは負担になりますし、本人が処理する場合は重くなったバケツを何回も持ち歩くので転倒の危険性も高まります。ある程度バケツ内に排泄物が溜まってから処理する場合が多いので、消臭剤を使用して臭いを抑えたり凝固剤を使用して処理を簡単にしたりする方法が有効になります。
ポータルトイレには機能や種類があるので、使用者の状態にあった商品を選ぶことが重要です。ここでは、ポータルトイレの選び方について以下3つのポイントをご紹介していきます。
ポータブルトイレを購入する際は、安定感がある物を選びましょう。ポータブルトイレが必要になる程足腰が弱っている方の場合、乗り移る際の体重を支え切れずにポータブルトイレごとひっくり返ったり転倒したりしてしまう危険があるからです。
一般的な樹脂製のポータブルトイレは軽くて動かしやすい半面、体重が重い方や体格が大きい方が使用するときに不安定さを感じる場合があります。一方で、木製のトイレは重量があるので安定感がある分、持ち運びが大変になります。樹脂製でも安定感を重視した幅広タイプや重量がある商品もあります。ポータブルトイレに乗り移る際の思わぬ事故を予防するためにも、安定感がある商品を選びましょう。
ポータブルトイレからの立ち上がりやすさを確保するためには、適切な座面高の商品を選ぶことが必要になります。「立ち上がりやすさ」は自力で排泄する場合だけでなく、介助が必要な場合も使いやすさに関わってくるからです。
一般的に、座面が高ければその分立ち上がりやすくなると言われています。ただしあまりに座面が高いと不安定になるので、バランスを崩してポータブルトイレから転落してしまう危険性も生まれます。ポータブルトイレの中には高さ調整ができない商品もあるので、使う人に合わせた高さに調整できるタイプを選ぶことが重要です。
ポータブルトイレへ乗り移るときに介助が必要な場合は、肘掛けを外せる商品を選択しましょう。ベッドとポータブルトイレ間の移乗の際に体や腕が引っかかり、思わぬ事故の原因となる可能性にもなるからです。
肘掛けは座った姿勢を保つ助けになったり、移乗時に手すりの代わりになったりします。しかし乗り移る際に引っかかって転んでしまえば本末転倒です。特に移乗時に介助が必要な場合の事故を予防するためにも、取り外し可能なタイプが有効です。一旦外した場合は必ず元に戻し、抜け防止のロックをかけておくように気を付けることも大切です。
ここまでは、ポータブルトイレの概要や商品選定時のポイントについてご紹介してきました。
これらの情報が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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