静岡県の老人ホーム・介護施設情報サイト
両親が高齢になって足腰が弱ってきたり介護が必要になってきたりすると、排泄がしっかりとできるだろうか、尿漏れが気がかりで安眠できないのではと心配する方も多いです。特に両親が離れて暮らしている場合は、毎日無事に排泄できているのかを確認できません。スムーズに排泄が行えることは、元気で清潔に過ごす上でとても重要です。
今回は、大人用おむつ(介護おむつ)について、種類や選び方、漏れない当て方を交えて解説します。この記事を読むことで、おむつの知識がない方も最適な大人用おむつ(介護おむつ)を選定することができます。
目次
介護おむつには、アウター(外側に使用するおむつ)とインナー(内側に使用するおむつ)の2種類があります。
アウターとは下着のように履く介護おむつで、パンツタイプとテープ止めタイプがあります。
パンツタイプは、ウエスト部分に伸縮性がありフィット感に優れています。介護おむつに抵抗がある方でも使用がしやすいよう、見た目や形状は普通の下着とほぼ変わらない作りです。
テープ止めタイプは、腰に巻き付けてテープで止めることができる介護おむつで、サイズ調整が自由に行えます。テープで体と介護おむつを固定できるため、パンツタイプと比較して横や背中などへの尿漏れが起こりにくく体形にもフィットしやすいです。
インナーとは尿とりパッドのことで、アウターの内側に装着し尿を吸収する役割があります。インナーにも、アウターと同じようにパンツタイプ用とテープ止めタイプ用があります。
パンツタイプは、インナーの前後に付いているテープによりアウターへ装着することができるため、ズレの心配がなく尿漏れが起こりにくいです。
テープ止めタイプは、ウエスト部分をテープで止めることができ、体とおむつの隙間を埋めることができるため尿漏れが起こりにくいです。
アウターのみの使用も可能ですが、インナーと併用するとアウターは交換せずにインナーの交換だけで済ませることができ、介助者と介助される側の両者にとっておむつ交換にかかる身体的な負担軽減が図れます。
パンツタイプを選ぶ際のポイントは以下の2つです。
①ウエストがピッタリのサイズを選ぶ
パンツタイプは、ウエストサイズにぴったりの介護おむつを選ぶことが重要です。ウエストサイズに合わせることで、快適なフィット感を得ることができるとともに尿漏れを防げます。
②尿の吸収量に合わせて選ぶ
パンツタイプは、使用する方の尿の量に応じて適切な吸収力がある介護おむつを選ぶことが重要です。介護おむつのパッケージやおむつを取り扱うメーカーのホームページで吸収量が確認できますので、参考にしましょう。
パンツタイプは、自立した歩行ができる方や介助があれば立ち座りができる方、要介護度が軽い方などに最適です。
パンツタイプには、1回の排尿量を150mlとした場合、1回~2回程度の尿を吸収するうす型タイプや、4回〜6回程度の尿を吸収する長時間型タイプなどがあります。
自立した歩行ができる方の場合はうす型、介助があれば立ち座りができる場合は長時間型というように、使用する方の身体状態を考慮した介護おむつを選びましょう。
パンツタイプ用インナーは、パンツタイプのアウターと併用することで、排尿後はインナーのみを交換することが可能になるため、費用面を抑えることができ経済的な負担軽減が図れます。
パンツタイプ用インナーには、1回の排尿量を150mlとした場合、日中を家で過ごす際に適している1回〜2回程度の昼用タイプ、外出や寝る際に適している4回〜6回程度の長時間用タイプや夜用タイプなどがあります。
テープ止めタイプを選ぶ際のポイントは以下の2つです。
①お尻のサイズで選ぶ
テープ止めタイプは、お尻のサイズにぴったりの介護おむつを選ぶことが重要です。お尻のサイズに合わせることで、横や背中の部分からの尿漏れを防げます。サイズがぴったりすぎてしまうと、使用する方の腹部を圧迫してしまい体調不良になる恐れがありますので注意しましょう。
目安としては、テープ止めタイプの介護おむつを装着した際に、腰やももの部分に指1本が入る程度でテープを止めます。
②尿の吸収量に合わせて選ぶ
テープ止めタイプも、パンツタイプと同様に使用する方の尿の量に応じて適切な吸収力がある介護おむつを選ぶことが重要です。介護おむつのパッケージやおむつを取り扱うメーカーのホームページで吸収量が確認できますので参考にしましょう。
テープ止めタイプは、日中寝て過ごすことが多い方や寝たきり、要介護度が高い方に最適です。
テープ止めタイプには、背部にポケットが付いたものからギャザーが付いたもの、高分子吸水材のポリマーが付いたものまで、尿漏れを防ぐための工夫が施されたさまざまな種類があります。その他にも消臭機能が付いたものもあるため、使用する方のニーズに応じて介護おむつを選びましょう。
テープ止めタイプ用インナーは、テープ止めタイプのアウターと併用することで、パンツタイプと同様に排尿後はインナーのみを交換することが可能になるため、費用面を抑えることができ経済的な負担軽減が図れます。
テープ止めタイプ用インナーには、寝たきりの方が比較的多く使用することを想定した吸収量を確保しており、1回の排尿量を150mlとして、4回〜10回程度の昼長時間用タイプや夜用タイプ、12回程度の強力タイプなどがあります。
介護おむつの交換は、まずは使用する方の排尿パターンを把握することが需要です。排尿量を把握した上で、どのタイミングでどのような介護おむつを使用するのかを検討しましょう。
介護おむつの交換頻度は、まったく尿をしていない場合であっても衛生面を考慮して最低限1日1回は交換します。
また、排尿をしている場合は、介護おむつのパッケージに記載されている吸収量が交換目安ですが、吸収された尿は時間の経過とともに雑菌が繁殖してニオイがキツくなるため、排尿を確認できた際は速やかに交換することがおすすめです。
パンツタイプの介護おむつを介助者が履かせる場合の交換方法です。
①使用者に椅子へ座ってもらう、もしくは手すりなどにつかまり立ちをしてもらう
②使用済みの介護おむつをウエストから足の方向へ下げる、もしくはおむつのサイドのつなぎ目を引っ張り破いて着脱させる
③介助者は、交換する介護おむつの中に手を入れて前後に伸ばす
④介護おむつに使用者の足を通し、引き上げる(インナーを併用する場合は、アウターの吸収体に重ねてセットし引き上げる)
⑤必要に応じて介護おむつの位置を調整して快適な着用感を確保する
テープ止めタイプ介護おむつを介助者が履かせる場合の交換方法です。
①使用済みの介護おむつのテープをはがし、寝ている使用者のお尻から着脱させる
②交換する介護おむつの前後を介助者が両手で持ち前後に伸ばす
③使用者の身体を横向きにし、介護おむつの端を丸めて身体の中心に介護おむつがくるようにセットする
④使用者の身体を介護おむつの上へ戻し、先ほど丸めた介護おむつを引き出す
⑤股ぐりにギャザーをフィットさせ、介護おむつの中心が使用者の体の中心にあることを確認しながら、介護おむつをしっかりと引き上げる
⑥介護おむつが使用者の骨盤の形に合わせる、または足の周りに隙間がないことを確認しながら上下のテープを貼る
⑦テープを固定し、締めつけすぎず緩すぎない程度に調節する
介護おむつが漏れてしまう原因は、不適切なサイズや装着方法、吸収力不足などが挙げられます。尿漏れをさせないためには、適切なサイズを選び、吸収力や交換頻度を適切に管理することが重要です。
パンツタイプは、足の周りを確認し指1本以上の隙間が開かないようにします。
テープ止めタイプは、パンツタイプと比較してズレやすく尿漏れを起こしやすいため、体の後ろ側は腰骨の位置に合わせておむつを当て、テープでしっかりと固定します。
介護おむつの使用は在宅介護を支える重要な要素です。介護おむつを正しく使用することで、要介護者の衛生状態を保ち、皮膚トラブルを防ぐことができます。しかし、それでも介護する家族の負担は非常に大きなものです。特に、夜間の見守りや緊急対応が必要な場合、家族だけでこれらの問題に対応するのは非常に困難です。
夜間に要介護者が排泄のために頻繁に起きる場合、家族はその都度対応しなければならず、十分な睡眠を取ることができません。このような状況が続くと、介護をする家族は心身ともに疲弊してしまいます。また、突然の体調変化や緊急事態に対処するための準備や知識が必要であり、そのプレッシャーは非常に大きいです。
介護をされる方も、家族に負担をかけていると感じてしまうことがあります。このような状況は、介護をする側とされる側の両方にストレスをもたらし、全体の生活の質を低下させることになります。介護の負担が増えることで、家族間の関係が悪化することもあります。
介護おむつの使用は確かに重要ですが、それだけでは在宅介護の負担を完全に軽減することはできません。特に夜間のケアや緊急対応が必要な場合、家族だけで全てをこなすのは難しい現実があります。このような状況を無理に続けることは、家族全員にとって良い結果をもたらしません。
このような時は、老人ホームへの入居を考えてみてください。老人ホームでは、プロの介護スタッフが24時間体制でサポートし、常に利用者の安全と健康を見守っています。専門的なケアが提供されるだけでなく、緊急時にも迅速に対応できる体制が整っているため、突然の体調変化にも安心です。
さらに、老人ホームではリハビリテーションやレクリエーション活動など、日常生活を豊かにするプログラムが充実しています。これにより、利用者が活き活きとした生活を送ることができるのも大きな魅力です。家族も大切な方が安心して生活していることを知り、心の負担が軽くなります。
ご家族にとって、老人ホームへの入居を決断することは非常に難しいことでしょう。様々な不安や疑問があるかもしれません。しかし、その不安を一人で抱え込む必要はありません。静岡老人ホーム紹介タウンYAYAでは、資格を持った専任のコンサルタントが無料で相談に応じ、皆様の悩みや疑問を一緒に解決していきます。
介護の負担を減らし、ご家族が安心して暮らせる環境を整えるために、私たちは全力でサポートいたします。どんな些細なことでもご相談いただければ、親身になって対応いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。大切なご家族のために、最適な選択を一緒に見つけていきましょう。ご家族全員が安心できる未来を、一緒に築いていきましょう。