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【2024年最新版】シャワーチェアの選び方 | おすすめポイント5選

2024年8月1日
竹花 渉(介護福祉士)
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加齢に伴って歩きづらさや立ち上がりにくさを感じる場合、入浴時にシャワーチェアがあると便利になります。この記事では、シャワーチェアのメリットやお勧めする選び方のポイント、お勧めの商品をご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。

シャワーチェアが必要になる要因

シャワーチェアは、介護保険制度を活用すれば購入時に助成を受けられる介護用品のひとつです。自力での入浴が筋力の衰えや体の痛みによって困難になってきた場合に、あると非常に便利なアイテムです。この章では、実際にシャワーチェアが必要となるケースをご紹介します。

手術をした

骨折などのケガ、急病や持病の悪化にともなう手術などのあとは、立ったり座ったりするときの動作が困難になるものです。シャワーチェアがあると、キズや動作のしづらさによる立ち座りのときの負担を軽くし、楽に入浴できるようになります。

足腰の筋力低下

加齢や閉じこもりなどによって足腰の筋力が衰えると、立ち座りの動作が難しくなります。立った体制をキープするときのバランスを取ることも難しくなるので、入浴中に転倒してしまう原因になります。立ち座りでの動作を安全に行うことが転倒を防ぐことになるため、シャワーチェアがあると安心です。

酸素療法を行っている

在宅酸素療法を行っている方は、ちょっとした動作で息苦しさや息切れが起きてしまいます。呼吸が苦しく体力を消耗した状態で入浴を行うと、思わぬ事故に繋がる危険があります。このため、少しでも安楽に立ち座りや洗髪・洗体をできるようにすることが重要です。背もたれと高さ調整機能がついたシャワーチェアであれば立ち座り時の体力的負担を軽減でき、疲れたら背もたれに寄りかかって休憩することもできるので便利です。

麻痺がある

脳卒中などの病気の後遺症で体に麻痺や高次脳機能障害(注意力が散漫になったり、左側半分に注意力が向かなくなってしまったりする状態)がある場合、身体が動きづらく立ち座りの動作が不安定になります。このため通常のお風呂椅子では移乗に失敗して転倒してしまう危険性が高くなります。脚部やひじ掛けなどに滑り止めが付いているシャワーチェアであれば、手元が狂ったり椅子が滑ったりして移乗に失敗する危険を減らすことができます。

シャワーチェア導入によるメリット

シャワーチェアは、1人で入浴することが大変な場合にあると便利な福祉用具です。この章では、シャワーチェアの具体的なメリットをご紹介していきます。利用するメリットがあるか改めてチェックし、最適なアイテムを選びましょう。

種類が豊富で幅広い状態に対応

シャワーチェアは、利用者の状態に合わせた様々な形状や機能があるので、心身状態に応じた商品を選ぶことができます。例えば「立ち座りの動作は大変だけど、座った姿勢は安定している」場合や、「ひじ掛けや背もたれがないと座った姿勢をキープできない」場合です。補助を必要とする方の状態像に合わせた様々な種類があります。使用者の特性や浴室環境に合わせたシャワーチェアを選択することで、介護を受ける人にとってもサポートする人にとっても快適な入浴環境を整えることができます。

安全確保に役立つ

シャワーチェアを導入することで、入浴中の安全確保を図ることが可能になります。シャワーチェアに座って入浴に必要な動作を行うことで、転倒の危険性を減らすことができるからです。加齢や病気などによって足腰の筋力やバランス感覚が衰えると、転倒の危険性が高まります。特に浴室は床が濡れているため滑りやすく、衣服も着ていない状態のために転倒すると骨折などの大けがをする恐れがあります。さらに入浴中は血圧の変動が大きくフラつきやすくなるので、立ったままの洗身や洗髪動作にも危険が伴います。入浴に大変さを感じると転倒の恐れや体力的な不安から、どうしても入浴回数が減ってしまいます。入浴回数が減ると衛生面にも影響してしまう場合がありますが、シャワーチェアを準備することで安全確保ができるので、安心して入浴していただくことができるでしょう。

ひとりで入浴ができる

シャワーチェアは、「足腰が弱くなってきたからひとりで入浴するのは心配だけど、できるだけ他人の手は借りたくない」と考える人のサポートに役立ちます。安全な入浴環境を整えることで、ひとりで入浴する際の不安を解消することができるからです。

入浴の際に人の手を借りたくないと考える理由は様々です。「裸を人に見られるのが恥ずかしい」「ひとりで入浴できないくらい弱ったところを人に見られたくない」などの理由から、何としても自分の力で入浴したいと考える方は多いです。入浴介助のため強引にデイサービスに行かせようとしたり、ヘルパーさんから来てもらって過剰な身体介護を提供したりしてしまうと、逆に意欲低下や身体機能の低下を招いてしまう可能性もあります。

今の環境では難しくても、シャワーチェアを使用することで環境を整えればひとりで入浴することが継続できる場合があります。本人の意向に沿った支援を行うことが生活の質(QOL)の維持向上につながります。安易に介護サービスの身体介助に頼る前に、シャワーチェアを導入すればひとりで入浴できないかを検討することも介護予防のために必要なことなのです。

シャワーチェア選びのおすすめポイント5選

種類豊富なシャワーチェアの中から最適なタイプを選ぶためには、まずはどのような種類があるかを知ることが大切です。ここからは、シャワーチェアを選ぶ際にチェックすべき5つのポイントをご紹介していきます。

座面の高さ調節ができる

シャワーチェアは、座面の高さ調整が可能です。使用する人の身長にあった高さに調整できれば、立ったり座ったりするときの負担が軽減できます。入浴時の立ち座りに負担を感じている場合は、座面の高さを使用者がちょうどいい高さに調整できるかどうかを確認しましょう。

肘掛けは跳ね上げ式

例えば脳梗塞の後遺症で身体の片側に麻痺があって座ったときに左右のどちらかに傾いてしまう場合、肘掛けがあると倒れにくくなります。麻痺がある方だけでなく、体力の低下によって長い時間座った姿勢を保てない場合も有効です。しかし、シャワーチェアに乗り移る際や身体を洗う介助をするときは肘掛けが邪魔になる場合があります。このような時に肘掛けが跳ね上げ式であれば、スムーズに介助することが可能になります。

折り畳み式

シャワーチェアがあると使わないときに邪魔になると感じる場合は、折り畳むことができるタイプを選ぶことをお勧めします。折りたたむことでコンパクトになるので、他の家族が入浴するときに邪魔になりません。浴室のスペースが狭かったり、シャワーチェアを置いたままにすると扉が開閉できなくなったりする場合に適しています。片手・ワンタッチで簡単に折り畳みできるタイプもあり、ひとりでの入浴にも使いやすいです。

背もたれがある

自分の力では座った姿勢を維持できない人や、身体や頭を洗う時に介助が必要な場合は、背もたれがあるタイプがお勧めです。寄りかかることで座ったときの姿勢が安定し、身体や頭を洗っている時に椅子から落ちてしまう危険性を減らすことができます。背もたれに寄りかかることで、入浴での疲労感を軽減する効果も期待できます。

円背で背骨が突出している場合は、背もたれに骨が当たって痛みを感じる場合もあります。シャワーチェアの中には円背に対応した腰当て付きタイプもあるので、気になる方は福祉用具専門相談員に相談してみるとよいでしょう。

防カビ加工がされている

シャワーチェアはカビの生えやすい環境で使用するので、あらかじめ防カビ加工がされている商品を選びましょう。シャワーチェアの中には部品交換が可能な商品もあり、カビて劣化した部品は交換することができます。しかし部品代が高いデメリットがあり、掃除をしても一度生えたカビはなかなかとれません。そのため、清潔さを保ちやすい防カビ加工のシャワーチェアに人気が集まっています。

より安全な入浴のために

入浴時に介助が必要な人にとって、一般的な風呂イスでは不便さを感じることが多いです。加齢とともに筋力が低下し、健康な人でも浴室での立ち座りが大変に感じる場合があります。シャワーチェアを用意することで、入浴のしやすさが向上し、本人と介助者の負担が軽減されます。

要支援1~要介護5の認定がある人は、介護保険の助成制度を利用でき、自己負担割合に応じて7~9割が後日キャッシュバックされます。助成を受けるには指定の専門店で購入する必要があるため、まずは担当のケアマネジャーか最寄りの地域包括支援センターに相談してください。

しかし、シャワーチェアなどを活用しても、在宅での入浴介護が難しい場合も多々あります。入浴介護は、身体を支える力が必要で、湿気の多い浴室では特に滑りやすく、転倒の危険性が高まります。さらに、介助者が一人で高齢者を支えながら入浴をサポートするのは非常に負担が大きいです。このような状況が続くと、介護する側の体力的・精神的な疲弊が深刻になることがあります。

介護の負担が増し、家族だけで対応するのが困難になった時には、老人ホームへの入居を検討することも一つの選択肢です。老人ホームでは、専門的なケアと安全な環境が整っており、高齢者が安心して生活できるようサポートされています。家族の負担も軽減され、より良い生活が送れるでしょう。専門家のアドバイスを受け、最適な施設を見つけてください。

静岡老人ホーム紹介タウンYAYAでは、見学や相談を随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。皆様の安心と快適な生活をサポートするために、私たちは全力でお手伝いいたします。どうぞ、お気軽にご相談ください。

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著者プロフィール

竹花 渉(介護福祉士)
竹花 渉(介護福祉士)
富士宮市生まれ。大学を卒業後、地元静岡県に戻り介護事業会社に就職。グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス等の現場経験を経て介護福祉士を取得。富士市内のデイサービスの管理者としても従事してきた。現場業務のみならず売上管理や様々なケースのお客様対応、スタッフとのコミュニケーションなどを経験し、施設運営のノウハウを身につけてきた。

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