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【訪問介護】介護ヘルパーができること できないこと|通院編

2024年7月10日
増田 高茂(社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者)
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訪問介護の介護ヘルパーにはできることできないことがあります。介護事業者とのあいだでトラブルにならないようきちんと理解しておかねばなりません。本記事では、サービス利用者が病院へ通院するとき、介護ヘルパーができること・できないことについて解説します。

訪問介護で介護ヘルパーができることできないこと

介護ヘルパーは、外出介助ができるため、通院や病院内、入退院時の付き添いも依頼できます。では、病院での保険証提出や支払い、診察券の提出、見舞いへの付き添いなどにも対応してもらえるのでしょうか。さまざまなシーンが考えられますが、介護ヘルパーができること・できないことがあるため注意が必要です。

訪問介護で介護ヘルパーが施設への見学の付き添いや介助はできるか

たとえば、グループホームや介護付き有料老人ホームなどへ入居したい場合、事前に見学を行うのが一般的です。あらかじめどのような施設なのか、設備やサービス内容、雰囲気などを確認しておかないと不安ですよね。

このようなとき、介護ヘルパーへ見学の付き添いや介助を依頼できます。介護ヘルパーの業務には、外出支援も含まれているからです。ただし、付き添いができる家族や同居人がいる場合には、付き添いや介助を依頼できません。

訪問介護で介護ヘルパーが病院内での保険証の提出や支払いはできるか

病院の受付では、保険証を提出しなくてはなりません。また、診察や治療などが終わったときは支払いをしなくてはならないのですが、これらの行為は介護ヘルパーが可能です。

高齢の方や要介護者の場合では、保険証の提出や支払いがスムーズにできないケースも珍しくありません。そのため、介護ヘルパーへサポートをお願いできます。なお、サービス利用者の金銭管理やお金の引き下ろし代行などはできないため、注意しましょう。

訪問介護で介護ヘルパーが通院介助の前に病院へ寄って診察券を出すことはできるか

病院介助の前に病院へ立ち寄り、診察券を提出することは介護ヘルパーができることです。あらかじめ事前に診察券を医療機関へ提出することにより、スムーズに診察を受けられるでしょう。なお、生活援助の外出支援としてサービスを受けるケースでは、家事を行える同居人がいる場合依頼できないため注意が必要です。また、提出する診察券が本人のものでなく、家族や友人のもの、といったケースにおいても頼めないため注意しましょう。

訪問介護で介護ヘルパーがお見舞いに付き添ってもらうことはできるか

家族や友人が入院しているときは、できるだけこまめに見舞いへ足を運びたいものです。しかし、要介護者の中には自分だけでは見舞いに行けない、不安がある、といった方もいるでしょう。

残念ですが、見舞いの付き添いを介護ヘルパーに依頼することはできません。訪問介護サービスは、あくまで利用者本人のためのことが対象となります。見舞いへ行くことは日常生活に必要な行為とはみなされないため、依頼はできないのです。そのため、見舞いへ行きたいときは、家族や友人などに相談したほうがよいでしょう。

訪問介護で介護ヘルパーが病院から帰る時だけの付き添いや介助はできるか

病院で診察や治療を受けた帰り道に、転倒や交通事故に巻き込まれるといったケースがあります。健常者でも同様のリスクはありますが、介護を必要とされる方ならなおさらリスクの高まりが懸念されます。そのため、このようなケースにおいては、介護ヘルパーが付き添いや介助ができます。外出支援の一環としての通院同行は、介護ヘルパーの業務です。これは、病院へ行くときだけ、もしくは帰るときだけなど、そのときどきに合わせて決められます。

なお、生活援助の一環として通院の同行を依頼するときは、家事のできる同居人がいないことが前提です。家事のできる同居人がいる、付き添うのがサービス利用者本人ではない、といった場合には頼むことができません。

訪問介護で介護ヘルパーが病院の帰りスーパーに寄る際の付き添いはできるか

病院の帰り道で、スーパーに寄って買い物をしたいときもあるでしょう。要介護者はただでさえ自由に外出できないことが多く、外出したときはできるだけ用事を済ませてしまいたいものです。こうしたケースでは、介護ヘルパーが付き添いできます。日常生活に必要だと判断できることは、介護ヘルパーの業務に含まれます。生活援助の一環としての外出支援には、日常生活品の買い物同行も含まれるため、問題ありません。ただ、原則日常生活品の買い物に限られることは覚えておきましょう。

訪問介護で介護ヘルパーが通院のためのタクシーを代わりに呼ぶことはできるか

高齢の方や要介護者は、徒歩や公共交通機関を利用して病院に行けないことも少なくありません。そのため、外出においてはタクシーを日常の足代わりとする方もたくさんいます。通院のためのタクシーを呼ぶことは、介護ヘルパーに依頼できます。ヘルパーの方が困らないよう、普段から使っているタクシー会社があるのなら、あらかじめ電話番号などを控えておくとよいでしょう。なお、利用者およびヘルパーの自家用車などを運転しての送迎は依頼できません。

訪問介護で介護ヘルパーがタクシーでの付き添いや介助はできるか

タクシーでの付き添いや介助は介護ヘルパーが行うことができます。介護ヘルパーの業務に含まれる身体介護には、車への乗降時における介助も含まれているからです。

要介護者の場合、タクシーに来てもらっても自力で乗車できないことが考えられます。最近では、ドライバーがサポートしてくれることもありますが、すべてのタクシー会社がそのようなサービスを行っているわけではありません。そのため、タクシーへの乗り降りを含め、移動中の付き添いにも介護ヘルパーは対応しています。

介護ヘルパーを利用しても自宅ケアに限界を感じたら

介護を必要とされる方が1人で外出することには、さまざまな危険がつきまといます。段差につまづいて転倒する、事故に巻き込まれるなどさまざまなリスクが考えられるため、外出時には常に誰かが付き添っている状態が望ましいでしょう。本記事では、訪問介護における通院時の付き添いサービスについて、介護ヘルパーができることできないことについて解説しました。

介護ヘルパーは、病院への同行や保険証の提出、帰り道でスーパーに立ち寄っての買い物など、さまざまなケースに対応してくれます。外出への付き添いも含めて、多くのサポートを提供してくれる介護ヘルパーは、ご家族の負担を軽減し、大切な方が安全かつ安心して生活できるように手助けします。しかし、どんなに頼りになる介護ヘルパーをお願いしていても、自宅でのケアには限界があるかもしれません。

特に、長時間の見守りが必要な場合や、医療的なケアが必要な場合には、在宅介護だけでは対応が難しいこともあります。無理をせず、大切なご家族のためにも老人ホームへの入居を検討してみてください。老人ホームでは、専門的なケアや24時間体制の見守りが提供されるため、安心して生活していただける環境が整っています。

家族の皆様にとって、老人ホームへの入居を決断することは大変なことだと思います。様々な不安や心配があるでしょう。しかし、その不安を一人で抱え込まずに、プロのサポートを受けることができます。静岡老人ホーム紹介タウンYAYAでは、資格を持った専任のコンサルタントが無料で相談に乗り、皆様の心配事や疑問を一緒に解決していきます。

介護の負担を減らし、ご家族が安心して過ごせる環境を整えるために、私たちが全力でサポートいたします。どんな些細なことでもご相談いただければ、親身になって対応いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。大切な家族のために、最善の選択を一緒に見つけていきましょう。(ご相談はこちらから)

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著者プロフィール

増田 高茂(社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者)
増田 高茂(社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者)
多くの介護事業所の管理者を歴任。小規模多機能・夜間対応型訪問介護などの立ち上げに携わり、特定施設やサ高住の施設長も務めた。社会保険労務士試験にも合格し、介護保険をはじめ社会保険全般に専門知識を有する。現在は、介護保険のコンプライアンス部門の責任者として、活躍中。

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