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老人ホーム入居後、通院はどうなる?付き添いの有無や受診先について解説

2024年6月6日
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「老人ホーム入居後も、通い慣れた病院へ通いたい」

「かかりつけ医を受診する際の付き添いはどうなるのか知りたい」

と考えている方もおられるでしょう。

老人ホームでは、施設の協力医療機関による訪問診療が行われるのが一般的です。しかし「通いなれた病院を継続して受診したい」と考える方も多くおられます。かかりつけ医を受診できるかどうかは施設次第です。

ただし付き添いが必要で、家族が対応できなければ老人ホームの職員が対応するか、外部サービスを利用することがあります。また緊急時の対応は施設によって異なるため、事前確認が必要です。

そこで今回は、老人ホーム入居後の通院について詳しく解説します。

老人ホームでは訪問診療を行うところが多い

お医者さんが診察している写真

老人ホームでは、協力医療機関による訪問診療が一般的です。訪問診療とは、医師が定期的に自宅や老人ホームなどを訪問し診療を行うサービスのことを指します。医師が診療計画を作成し、定期的に患者を訪問して健康管理を行います。

訪問診療では、月に1〜2回の診療が一般的です。病院受診と同様に、薬の処方や療養の相談、指導も受けられます。万一入院が必要になった場合も、緊急訪問や入院の手配を受けることが可能です。

老人ホーム入居中のかかりつけ医の通院はできる?

おくすり手帳

老人ホームでは、訪問診療が行われることが多いです。ただし「老人ホームに入居しても、通い慣れた病院へ通いたい」と感じる方もいます。

結論として、老人ホームに入居している方が通院できるかどうかは施設によって異なります。通院が可能な場合でも、家族の付き添いや外部サービスを利用して通院することが求められることが多いです。

老人ホーム入居中の通院は誰が付き添う?

老人ホーム入居中の通院は誰が付き添う

ここでは老人ホームに入居している方の通院について、誰が付き添うかについて紹介します。かかりつけ医へ通院するには、家族の付き添いや外部サービスの利用が必要です。

ご家族が付き添いするケースが多い

訪問診療を利用せず、これまでのかかりつけ医へ通院する場合は、ご家族が付き添いするケースが多いです。一人で通院できる方であっても、転倒などのリスクがあるため施設側との相談が必要です。

費用を払えば職員の付き添いが可能な施設もある

老人ホームによっては、職員が通院に付き添ってくれる施設もあります。ただし通院介助は通常業務に含まれないため、別途「病院受診付き添い料」などの費用が必要になることが多いです。

また施設の自動車で送迎してもらう場合には、交通費を請求されることもあります。事前に必要な費用を確認しておきましょう。

外部サービスを活用する

家族も職員も付き添いが出来ない場合、外部サービスの活用を検討する方法もあります。利用の際には、業者との契約が必要です。

外部サービスの具体例として、介護タクシーがあります。車椅子やストレッチャーなどを利用する方でも対応可能です。

ただし病院内での付き添いは介護保険でも適用外となるため、「付き添い費用」が発生します。詳細は、介護タクシーの章で後述します。

緊急時の対応について

救急車

通常時には、「どの病院を受診するか」や「病院受診の手段」を検討できます。しかし緊急時には、施設の協力医療機関が対応するのが一般的です。

熱発や感染症など急な体調不良の場合でも、医療機関とスムーズに情報をやり取りして対応します。

また転倒や脳梗塞など突発的な事態では、救急車を要請します。その際には医療機関の受け入れ状況などによって、搬送される病院が決定されます。緊急時の対応については、事前に施設へ確認しておきましょう。

通院時の送迎は「介護タクシー」を活用しよう

介護タクシー

介護タクシーには、介護保険が適用される場合とされない場合があります。利用条件や費用負担が異なるため、事前にケアマネジャーや施設職員に確認しておくことをお勧めします。

介護タクシーの概要は、以下の通りです。

  1. 介護タクシー(介護保険適用あり):訪問介護サービスの一種です。利用者の介護保険が適用されるため、自己負担額は軽減されます。要介護1~5の方が対象であり、ケアプランへの記載も必要です。要支援者は対象外となります。運転手は受付までの同行のみで、家族の同乗も基本的にはできません。
  2. 介護タクシー(介護保険適用なし):利用額は全額負担となりますが、自由度が高く様々なニーズにも対応できます。ケアプランへの記載も必要ありません。家族の同乗や病院の中での付き添いも可能です。

「病院内での付き添いは介護保険の対象にならない」ことに注意しましょう。これは、「病院内では病院スタッフが対応する」のが原則となっているためです。

とは言え、認知症のある方や移動が困難な方が一人で通院するのは容易ではありません。介護保険適用外の介護タクシーを利用すれば病院内の付き添いも依頼できるため、安心して病院受診できます。

また介護保険適用の介護タクシーでも、別途費用を支払えば付き添いを受けられることがあります。

介護施設をお探しの方は、YAYAに相談してみよう

家族でパソコンを見ている写真

老人ホーム入居後は、施設の協力医療機関による訪問診療が行われるのが一般的です。とは言え、「老人ホームに入っても、通い慣れた病院へ通いたい」と感じる方もおられます。

入居後も通いなれた病院を受診できるかどうかは、施設によって異なります。老人ホーム入居を検討する際には、かかりつけ医を受診できるかを確認しておきましょう。

受診が可能であったとしても付き添いが必要です。以下の点を確認しておくことをお勧めします。

  • 施設職員による受診付き添いは可能か(可能なら料金など)
  • 介護タクシーなどの外部サービス利用は可能か
  • 緊急時の対応や医療体制について

病院受診や緊急時に柔軟に対応する体制が整っている介護施設なら、安心して利用できるのではないでしょうか。

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監修者プロフィール

奥川 敦史(認知症介護実践者研修修了)
奥川 敦史(認知症介護実践者研修修了)
静岡市駿河区生まれ。2003年より介護事業運営会社にて訪問入浴の現場業務に関わる傍ら、新規事業所開設の申請や品質管理業務といった運営本部の業務に関わる。その後もグループホーム、デイサービス、サ高住の施設長といった現場業務の他、人事、総務など老人ホーム運営業務全般に携わってきた。また、運営本部の入居相談窓口担当としてのキャリアも長く、様々なケースの相談事例に対応してきた。趣味は家族での動物園巡り。

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