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介護の専門家が解説】老人ホームに入居するメリットとデメリットとは

2023年8月21日
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親の介護を在宅ケアか施設入所か悩む方が多いでしょう。「住み慣れた自宅や地域で生活させてあげたい」と思っても、認知症の症状悪化や介護状態の重度化などで、家族の負担がかなり大きいことが現実です。ただ、施設入所を検討するにしても、多くの種類の老人ホームがあり、どれにすればよいかすぐには決断できないことが多いでしょう。

そこで今回は、老人ホーム選びで悩まなくなるように、有料老人ホームを中心にメリットとデメリットについて解説していきます。

有料老人ホームの種類と特徴

有料老人ホームの種類と特徴

有料老人ホームは、入居者の介護度やサービス内容などによって、介護付き・住宅型・健康型に分けられます。介護付きのように初めから介護サービスがついている施設から、健康型のように介護ではなく充実したシニアライフを目的にした施設までと、サービスの幅の広さが特徴です。自分の状況や希望にあわせて、有料老人ホームの種類を選択できると言えるでしょう。それでは、有料老人ホームについて一つひとつ見ていきましょう。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、「特定施設入居者生活介護」という介護保険サービスを、入居者に提供している施設です。住宅型と健康型とは異なり、入居者は施設が提供する介護サービスを利用しながら生活できることが特徴です。

特定施設入居者生活介護は、サービスの提供方法によって「一般型特定施設入居者生活介護」と、「外部サービス利用型特定施設入居者生活介護」に分類できます。一般型特定施設入居者生活介護は介護サービスを施設スタッフが、外部サービス利用型特定施設入居者生活介護は外部事業所のスタッフが提供します。なお、外部サービス利用型特定施設入居者生活介護は、安否確認や計画作成などは施設職員の担当です。

介護付き有料老人ホームは、介護が必要ない方の入居も可能です。介護が必要になった場合も、安心して入居を継続できる施設と言えるでしょう。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、介護付きとは異なり施設が介護サービスを提供していませんが、必要に応じて外部事業所のサービスを利用しながら入居者が生活する施設です。特徴は、イベントやレクリエーションなどが充実していることです。充実したシニアライフを過ごしたい方には適した施設でしょう。

なお、入居前からすでに介護サービスを利用している場合は、入居後も引き続き介護サービスを利用できます。

健康型有料老人ホーム

健康型有料老人ホームは、入居後に介護が必要になったら退去の可能性もある施設です。そのため、終の棲家とは言えないでしょう。

しかし、イベント・レクリエーションやイベントが充実しています。施設によっては映画館やプール、図書室などの設備があるほどです。「介護施設」というよりは「余暇施設」と言えるかもしれません。「老後生活を楽しみたい!」という方には適した施設でしょう。

在宅ケアと比べた有料老人ホームのメリット・デメリット

在宅ケアと比較した場合の、有料老人ホームのメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・家族の負担が少ない ・介護・生活支援サービスがある ・入居者が安心して生活ができる・費用がかかる ・自宅のように自由に生活できない ・介護サービスを選択できない場合がある

それでは、メリットとデメリットを一つひとつ見ていきましょう。

メリット

有料老人ホームへの入居は、家族の負担を減らせます。在宅ケアでは介護保険サービスを利用していたとしても、1日を通しての介護を考えるのは家族です。いくらレスパイトケア(介護者のケア)のためにショートステイを利用しても、毎日の利用は不可能です。

一方、有料老人ホームでは施設スタッフが介護や見守りをしてくれます。家族が毎日気の張るような生活をしなくてすむのです。その他では、レクリエーションやイベント、相談などの生活支援サービスも充実しています。人によっては自宅よりも充実した生活を過ごせるかもしれません。

デメリット

有料老人ホームへの入居は、やはり費用がかかってしまいます。介護サービスにかかる費用は在宅でも施設でも発生するため、あまり違いはありません。ただ、居住費や管理費などが有料老人ホームでは発生します。有料老人ホームへの入居を考える場合は、高級タイプでなくても多くの費用が発生することを頭に入れておいた方がよいでしょう。

その他では、自宅にいるときのような自由さがないことや、介護付き有料老人ホームでは介護サービスを選択できないこともデメリットと言えます。

老人ホームの種類別メリット、デメリット

メリットデメリット

多くの種類の老人ホームがありますが、メリットやデメリットは施設の種類によって異なっています。ここでは、老人ホームの種類ごとのメリット・デメリットについて解説します。

介護付き有料老人ホームに入居するメリット・デメリット

介護付き有料老人ホームに入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・介護体制が充実している ・医療体制が充実している ・入居対象者の幅が広い・高額の費用がかかる場合がある ・自由に介護サービスを選択できない ・施設によってサービスの質が異なる

介護付き有料老人ホームに入居する主なメリットは、介護・医療体制が充実していることです。24時間体制での介護サービスの提供や、日中の看護師の常駐があります。一方、主なデメリットは、やはり高額な初期費用・月額費用です。

住宅型有料老人ホームに入居するメリット・デメリット

住宅型有料老人ホームに入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・自由に外部の介護サービスを選択できる ・レクリエーション・イベントが充実 ・月額費用が安い場合が多い・重度の介護状態になると退去が必要 ・介護サービスを多く利用すると費用が高くなる ・初期費用が高い施設もある

住宅型有料老人ホームの主なメリットは、入居者が自分にあった介護サービスを外部事業者から受けられることです。一方、デメリットは、介護状態が重度になると施設内では対応できなくなり、退去しなければならないことです。

健康型有料老人ホームに入居するメリット・デメリット

健康型有料老人ホームに入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・シニアライフを楽しめる設備・レクリエーションが充実している ・介護状態が軽度なら入居を継続できる ・施設内で安心して生活できる・初期費用が高い ・介護状態が重度になると退去が必要 ・入居者同士の交流が盛んなためトラブルもある

健康型有料老人ホームに入居する主なメリットは、シニアライフを楽しめることです。設備やレクリエーションで充実しています。一方、主なデメリットは初期費用や月額費用が高い施設が多いことです。

特別養護老人ホームに入居するメリット・デメリット

特別養護老人ホームに入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・月額費用が安い・初期費用は不要 ・介護体制が充実 ・終の棲家としての利用が可能・入居待ちがある ・医療体制が充実していない ・原則要介護3以上でないと入居できない

特別養護老人ホームに入居する主なメリットは、月額費用が安く初期費用がかからないことや、介護体制が充実していることです。一方、主なデメリットは、人気であるために入居待ちがあることです。

介護老人保健施設に入居するメリット・デメリット

介護老人保健施設に入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・月額費用が安い・初期費用は不要 ・医療・リハビリ体制が充実 ・介護体制が充実・入居期間が短い ・レク・イベントが充実していない ・大部屋の施設が多い

介護老人保健施設に入居する主なメリットは、特別養護老人ホームと同様に月額費用が安く初期費用がかからないことです。医療やリハビリの体制も充実しています。一方、主なデメリットは、入居期間が6か月までと比較的短いことです。

グループホームに入居するメリット・デメリット

グループホームに入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・少人数で家庭的な雰囲気 ・認知症の症状の緩和が期待できる ・住み慣れた地域で生活できる・要支援2以上・認知症の方しか入居できない ・入居待ちがある ・医療的ケアが充実していない

グループホームに入居する主なメリットは、少人数でご家庭と同じような雰囲気で生活でき、認知症の症状が和らぐことです。一方、デメリットは、入居条件が要支援2以上で認知症の65歳以上の方と、限定されていることです。

サービス付き高齢者向け住宅に入居するメリット・デメリット

サービス付き高齢者向け住宅に入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・初期費用が安い ・施設内で安心して生活できる ・バリアフリー環境が充実している・介護サービスを多く利用すると月額費用が高くなる ・賃貸住宅よりも月額費用は高い ・介護状態が重度になると退去が必要  

サービス付き高齢者向け住宅に入居する主なメリットは、初期費用が安いことです。一方、主なデメリットは、介護サービスを多く利用してしまうと月額費用が高くなってしまうことです。

介護医療院に入居するメリット・デメリット

介護医療院に入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・医療体制が充実している ・長期療養が可能 ・終の棲家としての利用が可能・レクリエーションが充実していない ・大部屋の施設が多い ・施設数が少ない

介護医療院に入居する主なメリットは、充実した医療体制の中で長期療養ができることです。一方、デメリットは療養が目的の施設であるため、レクリエーションが充実していないことです。

ケアハウスに入居するメリット・デメリット

ケアハウスに入居するメリット・デメリットは下表のとおりです。

メリットデメリット
・月額費用が安い ・個室の施設が多い ・レクリエーション・イベントが充実・介護状態が重度になると退去が必要(一般型) ・入居待ちがある ・掃除・洗濯は自分でする

ケアハウスに入居する主なメリットは月額費用が安いことです。個室の施設が多くプライバシーも保たれています。一方、主なデメリットは、介護が充実していない一般型のケアハウスの場合は、介護状態が悪化すると退去しなければならないことです。

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笑顔の男性

有料老人ホームは、介護付き・住宅型・健康型の3種類があります。有料老人ホームへの入居は、3種類の特徴と、在宅ケアと比較したメリットとデメリットの把握が重要です。また、老人ホームは有料老人ホームを含めて多くの種類があります。入居を検討するときはそれぞれのメリットとデメリットを把握しなければなりません。

しかし、一般の方がそれらを一つひとつ把握したうえで、入居希望者にあった施設を把握することは困難と言えるでしょう。そのようなときに頼りになる存在が、静岡老人ホーム紹介タウンYAYAです。YAYAは様々な条件から、静岡県内の老人ホームを検索できます。もし、老人ホーム選びに迷ったら、YAYAに問い合わせてみましょう。お問い合わせはこちらからどうぞ

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監修者プロフィール

奥川 敦史(認知症介護実践者研修修了)
奥川 敦史(認知症介護実践者研修修了)
静岡市駿河区生まれ。2003年より介護事業運営会社にて訪問入浴の現場業務に関わる傍ら、新規事業所開設の申請や品質管理業務といった運営本部の業務に関わる。その後もグループホーム、デイサービス、サ高住の施設長といった現場業務の他、人事、総務など老人ホーム運営業務全般に携わってきた。また、運営本部の入居相談窓口担当としてのキャリアも長く、様々なケースの相談事例に対応してきた。趣味は家族での動物園巡り。