静岡県の老人ホーム・介護施設情報サイト
老人ホームの費用は施設形態ごとの費目の違いや複数の料金プランがあるなど、料金形態が複雑な施設も少なくありません。こちらの記事では、老人ホーム形態ごとの相場や入居一時金、費用の内訳、タイプごとの料金シミュレーションを説明しています。
老人ホームの費用相場を知りたい方も多いのではないでしょうか。こちらでは静岡県の老人ホームを施設形態ごと入居時費用と月額費用の相場をご説明します。老人ホームを探す時の基準としてご参考ください。
施設形態 | 入居時費用 平均値※1 | 入居時費用 中央値※1 | 月額費用 平均値※1 | 月額費用 中央値※1 |
介護付き有料老人ホーム | 4,098,943円※2 | 0円 | 176,532円 | 170,450円 |
住宅型有料老人ホーム | 712,535円※2 | 98,750円 | 127,553円 | 124,000円 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 96,788円 | 100,000円 | 141,904円 | 139,900円 |
グループホーム | 52,933円 | 45,000円 | 120,592円 | 121,900円 |
※1 2022年11月時点のデータです。それ以降に光熱費等の価格高騰により、価格改定している施設も多くあります。現在はこちらのデータより上昇している可能性があります。
※2 入居時費用のかかる介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームの平均です。入居時費用のかからない施設も少なくありません。
老人ホームの入居時費用とは、敷金・入居一時金・前払金・保証金などのことです。施設によっては、入居時費用がかかることがあります。具体的にどのような費用がかかるのか、またどのくらいの費用が目安なのか、償却期間はあるのか次の項目から詳しく解説していきます。
老人ホームに入居する際には、敷金・一時入居金・前払金・保証金などの費用を前払いする施設があります。入居一時金・前払金・保証金は、家賃の前払いに相当 する費用のことです。これらの費用は0円~数千万円 と幅が広く、施設によって大きな違いがあるため、事前に比較してください。
なお、敷金は一般の賃貸契約と同じような敷金 のことです。退去時の原状回復費用や、家賃滞納時に敷金の費用が充てられています。敷金は家賃の数か月分が目安ですが、老人ホームは6か月分が上限 となります。
敷金 | 退去時の原状回復費、家賃滞納 |
一時入居金 | 家賃等の前払い |
前払金 | 家賃等の前払い |
保証金 | 家賃等の前払い |
老人ホームにかかる費用は、複数の支払い方法があります。月額払い・全額前払い・一部前払い・一部月額払い・前払い金選択制などです。大きく分けると、入居一時金を支払う場合と、支払わない場合があります。
初期費用が大きくても問題がないのか、初期費用をなくして月額費用として支払っていきたいのか考えながら、支払い方法を決めてください。最初に多くの費用を支払えば月額費用が軽減できますが、まとまった貯蓄がないなら月額費用で支払える施設を選択するといいでしょう。
月額払い | 初期費用0円で、月々の支払 |
全額前払い | 入居前に全額を支払う |
一部前払い | 一部を前払いする |
一部月額払い | 初期費用の一部を月額払い |
前払い金選択制 | 前払い金を自由に選択する |
一時入居金は家賃の前払いのことで、長く住むほど償却されていきます。つまり、一時入居金を支払うことで月々の費用が安くなる仕組みということです。償却期間は施設によっても異なりますが、5~15年程度 の期間が多くなっています。
期間の途中で退去することで返還金を受け取れますが、全額返ってくるとは限らず施設側が入居時点に初期償却として10~30% 償却することがあるため注意してください。なお、入居から90日以内の退去の場合はクーリングオフ制度が適用され、初期償却の分も返還されることになります。また、施設が倒産しても最大500万円 までは保全されるよう定められています。
老人ホームでかかる費用には、月額費用があります。家賃・食費・管理費・共益費・水道光熱費・生活支援サービス費・医療費・その他の費用です。それぞれどのような費用なのか、次の項目で詳しく解説していきます。
老人ホームでは、一般の賃貸住宅と同様に家賃がかかります。施設によって家賃に幅があり、民間の老人ホームの場合は月額数万円~百万円 程度です。なお特別養護老人ホーム ・ケアハウス の公的施設なら収入に応じて料金が決められている ため、一定額以上費用がかかることはありません。
入居一時金で家賃を全額支払い済みなら家賃は0円となり、一部を前払いしたなら月々の家賃が減額されます。一部を前払いする方法では、最初に多くの金額を支払うと家賃が大幅に安くなるわけではなく、月額2~4万円程度安くなると考えておいてください。また、高額な入居一時金を支払っている場合では、長期間住むことを前提にするといいでしょう。
食費も、公的施設なのか、民間施設なのかによって費用が変わります。公的施設の場合は1日3食分がかかる 仕組みで、自己負担限度額があるため高くなりすぎることはありません。食事を取らなくても3食分が請求されますが、あらかじめ取らないことがわかっているなら食事を止めることは可能です。
民間施設の場合は、食事を取った分だけ1食ごとに費用がかかります。公的施設より食事にお金をかけている施設では費用が高くなることがあるため確認してください。金額でいうと、月額3~6万円程度 の食費が多くなっています。
管理費は、施設の共用部分を管理し維持するためにかかる費用や人件費のことです。施設の設備費用や、レクリエーション・生活支援サービスの人件費などに充てられることがあります。管理費は施設によって費目が異なることもあるので、「運営費」など似たような費用があるか確認しましょう。
共益費とは、建物を管理し維持するための費用のことです。安否確認などの生活支援サービスにかかる人件費と合わせて、管理費の費目で請求されることがあります。
水道・光熱費・電気代は、運営費や管理費と一緒に請求する施設もあれば、個別に使った分だけを請求するところもあります。
各部屋にメーターが設置されている場合は、使った分だけ支払うことになります。一般の賃貸住宅と同様で、契約会社に個別に支払いが必要です。
老人ホームに入居すると、生活支援サービス を受けることができます。生活支援サービスとは、充実した生活を送れるためのサービスのことです。たとえば、郵便や宅配便の受け取り、買い物や手続きの代行・付き添い、家事サービス、セキュリティーサービス、清掃や洗濯、見守りなどがあります。生活支援サービスは、月額費用に含まれている場合と、オプション扱いのことがあるため確認してください。また施設により、この費目で行われるサービスの範囲も異なるため、確認しておくと良いでしょう。
医師の診察代や薬代は、自己負担です。医師を配置していない老人ホームは、外部の医療機関と協力することとなります。訪問看護・訪問診療を受けるときも、医療費や薬代が別にかかるため注意してください。訪問診療は通院して受診するよりもやや高い料金設定ですが、ご自宅への訪問よりも施設で集団で受診することで安くなることや、通院にかかる介助費やタクシー代を考慮すると、結果的には費用を抑えることができる場合が多いです。
その他の費用としては、上乗せ介護費・おむつや日用品費・美容費などがあります。入居者3名に対して1名の介護職員を配置する決まりがありますが、それ以上多く配置するときは上乗せ介護費がかかります。
公的施設では介護給付でおむつ代がまかなえますが、民間施設では実費となる場合があるため確認してください。日用品費や美容費など個人がかかる生活も自己負担です。ほかにも、リネン代・加算・健康管理費等も、その他の費用としてかかる場合があります。
上乗せ介護費 | 規定より多い人員配置の費用 |
おむつ代 | 家族持ち込みで安くできることも |
日用品費 | 家族持ち込みで安くできることも |
美容費 | 訪問理美容にかかる費用 |
加算 | 看取りや夜間看護体制など |
リネン代 | シーツ交換や入浴時のタオルなどにかかる費用 |
健康管理費 | 人間ドック費用などオプション |
老人ホームにかかる費用を、介護が必要ない方と必要な方に分けて紹介します。施設によっても費用が大きく変わりますが、紹介する金額は目安としてみてください。
常に介護が必要な状態の方は、介護付き有料老人ホームの入居が考えられます。介護サービスがない老人ホームと比べて家賃・管理費が高額になりやすいため注意してください。一例として、家賃9万円、食費5万円、管理費7万円、介護サービス費の自己負担額2万円 で計算すると、月額23万円はかかることになります。ほかにも日常生活費がかかるため、月額25万円はみておいてください。
また、介護付き有料老人ホームは、入居一時金も高額になる傾向があります。500万円などまとまった費用が必要となるので、長く住み続けることを考えると、高額な費用を用意しなければなりません。年金に貯蓄をプラスするというよりも、最初にまとまった費用を支払いながら月額費用の負担を軽くする方法がおすすめです。
現在介護が必要ないなら、介護費用が含まれていない老人ホームの入居(住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅など)がおすすめです。一例として、家賃7万円、食費5万円、生活支援サービス4万円程度 かかります。ほかにも、共益費・光熱費などがそれぞれ1万円だとしても、月額18万円程度です。
介護保険サービスを利用するようになると、1~3割の自己負担額 がかかるようになります。1割負担で月額2万円程度の介護費用がかかったとしても、月額20万円に抑えることができるでしょう。日常生活費が実費でかかりますが、年金の額と少しの貯蓄があれば、入居することが可能です。
入居一時金を多く入れることで、さらに月額費用を抑えることもできます。10万円台の一時入居金なら入居初年度が安くなり、300万円などまとまった金額を支払うことで月額家賃を5万円 など安くすることも可能です。
老人ホームにはさまざまな種類があるため、自分に合った施設を選ぶことが大切です。複数の施設の費用を比較して、予算に合う施設を選びましょう。具体的な費用は、パンフレットや公式サイトなどから確認できます。ただし、複数の施設を自分で比較するのは手間がかかる場合もあります。費用面で迷ったときは、ぜひお気軽にご相談ください。
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