静岡県の老人ホーム・介護施設情報サイト
老人ホームは種類や条件がさまざまです。費用や条件など合致した老人ホームを選ぶことは大変と思われる方も少なくありません。こちらの記事では、入居条件や費用などプロが選び方のポイントについて解説しています。老人ホームの種類ごとに向いている方についても解説します。
老人ホームを選ぶとき、何を基準に決めればよいか迷っていませんか? 施設の種類やサービス内容、費用、立地など、考慮すべき点は多岐にわたります。
「自分や家族にとって最適な施設はどこか?」「どんなポイントを比較すれば、後悔しない選択ができるのか?」そんな疑問を解決するために、以下の12のチェックポイントを確認してみましょう。(チェックポイントシートのダウンロードはこちら)
この記事では、12のポイントの詳細について詳しく解説していきます。
老人ホームには入居条件があります。それぞれの老人ホームの入居条件と、認知症の方の受け入れが可能かどうかを一覧にしたので、参考にしてください。
要介護度 | 年齢 | 認知症の方の受入 | |
介護付き有料老人ホーム | 介護専用型:要介護1以上 混合型:自立・要支援・要介護すべて可 | 原則65歳以上もしくは 60歳未満で要介護認定を 受けている方 | 可(施設による) |
住宅型有料老人ホーム | 自立~要介護 | 原則60歳以上もしくは 60歳未満で要介護認定を 受けている方 | 可(施設による) |
グループホーム※ | 要介護1~5または要支援2 | 65歳以上 | 可 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 自立~要介護 | 60歳以上の高齢者、 もしくは60歳未満で 要介護認定を受けている方 | 可(施設による) |
※グループホームは認知症と診断されていることが入居条件です。
老人ホーム選びにおいて費用は重要なポイントの一つです。種類ごとに入居時費用と月額費用の目安を紹介しましょう。
入居時費用 | 月額費用 | |
介護付き有料老人ホーム | 0円~数百万円・数千万円 | 15万円~35万円 |
住宅型有料老人ホーム | 0円~数百万円・数千万円 | 15万円~30万円 |
グループホーム | 0円~100万円 | 15万円~30万円 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 0円~数十万円 | 10万円~30万円 |
費用は無理なく払える金額であることが重要です。長期にわたって利用する可能性もあり、月額費用が高いと支払いも大変になります。現在では自立した生活ができても、将来は介護保険サービスを利用することになるかもしれません。将来のことも踏まえた資金計画が必要です。
入居時費用0円の施設は多くあり、中には入居時費用を選択できる施設もあります。払える範囲の入居時費用から施設を探す方もいます。なお、YAYAやパンフレットに記載されている老人ホームの料金は、入居者に共通して発生する費用のみとなっています。実際には入居者個人により異なる費用、例えば介護保険サービスの利用料や日用品費、外出の付き添いなどがこれに上乗せされます。施設により異なりますが、介護保険1割負担の方で概ね3~7万円程度必要になります。そのため施設見学の際に施設からの請求金額の平均を確認しておくと、費用面でのミスマッチは少なくなると言えます。
老人ホームを選ぶ際、立地は重要な要素です。家族が定期的に訪れることを考えると、無理なく通える距離にある施設を選ぶのが望ましいでしょう。特に、以下の3つのポイントを確認すると、より適した施設を選ぶことができます。
① 施設の立地と費用の関係
施設の立地によって費用や利便性が異なるため、事前に確認が必要です。
立地 | 費用 | 特徴 |
都市部・駅近 | 高め | 徒歩圏内でアクセスが良く、人気が高い |
郊外・地方 | 低め | 家賃は抑えられるが、移動に時間がかかる |
② 家族が訪問しやすい環境か
家族の訪問頻度は、入居者の精神的健康に大きな影響を与えます。アクセスが悪いと訪問が減り、孤立感を感じることも。家族のライフスタイルや移動手段を考慮し、無理なく通える施設を選びましょう。
③ 交通手段の選択肢
訪問時の移動手段も重要なポイントです。
交通手段 | 特徴 |
電車・バス利用 | 都市部の施設に多い |
車での移動 | 郊外の施設向き。駐車場の有無を確認 |
送迎サービス | 一部施設では家族向けの送迎を提供 |
施設の立地を選ぶ際は、費用と利便性のバランスを考慮し、入居者自身が外出しやすい環境かどうかもチェックしましょう。
施設によって主な提供サービスが異なります。見守りや生活相談のみの施設もあれば、 生活援助が充実している施設もあります。主な身体介護・ 生活援助は次の通りです。
身体介護 | ・食事介助 ・排せつ介助 ・入浴介助 ・着替えの介助 ・移動・移乗の介助 ・見守り ・服薬介助 など |
生活援助 | ・掃除 ・洗濯 ・買い物 ・生活に関する相談 ・郵便や宅配の取次ぎ など |
手厚い介護をしてくれるのか、認知症など状態に合ったサービスがあるか、など、提供されるサービス内容をしっかりチェックしましょう。介護が必要になっても生活できるのか、中長期的な視点でチェックすることが大切です。
老人ホームを選ぶ際、職員の配置や質は重要なポイントです。介護の質は、単に人数だけでなく、経験・資格・研修状況などにも影響を受けます。以下をチェックし、できるだけ詳細な情報を事前に確認しましょう。
介護施設の職員体制を調べるには、厚生労働省や自治体の「介護サービス情報の公表」システムが役立ちます。以下の情報を確認できます。(静岡県の介護情報サービス)
ただし、年単位での更新のため、実際の状況と異なる場合があります。見学を通じて現場の雰囲気や職員の対応を直接確認することが重要です。
行き届いたサービスを提供するには職員数の確認も重要です。例えば、介護付き有料老人ホームは3:1(入居者3人に対してスタッフ1名以上)が最低基準です。それ以上であれば、より行き届いたサービスを受けられるでしょう。
施設の種類 | 介護職員 | 看護師 |
介護付き有料老人ホーム | 入居者3人に対し1人以上 | 30人まで1人、 50人ごとに1人追加 |
住宅型有料老人ホーム | 基準なし(施設ごとに異なる) | 基準なし |
グループホーム (1ユニット) | 昼間:入居者3人に対し1人以上 夜間:原則入居者9人につき1人以上 | 配置義務なし |
サービス付き高齢者向け住宅 (一般型) | 日中常駐 | 配置義務なし |
サービス付き高齢者向け住宅 (介護型) | 24時間常駐 | 日中常駐 (併設サービスで配置) |
施設ごとに提供できる医療的ケアは異なるため、持病がある場合や将来的に医療行為が必要になる可能性を考慮し、医療機関との連携体制を確認しましょう。
また終末期ケアや看取り対応を希望する場合は、事前に施設の方針を確認し、必要なケアが受けられるか書面で確認しておきましょう。
食事は日常生活においても楽しみの一つです。どのような料理が提供されるのか、 メニューなどをチェックしましょう。自立向けの施設では食事時間や食事場所の自由度が高く、 介護向けの施設では食事時間や食事場所を指定されることが多いです。また好みによって選択できる、個別対応をしてくれるなどのほか、 嚥下機能が低下している場合の個別対応は可能か、といった点も確認が必要です。自炊ができるかどうか、食事をとらなかった場合の費用などもチェックしておきましょう。見学時に実物を確認し、雰囲気を確認するのも有効です。また、自炊の可否や食事を取らなかった場合の費用もチェックしましょう。
老人ホームでは、身体機能を維持・向上させるリハビリテーションや、日々の楽しみとなるアクティビティが提供されることがあります。これらが充実しているかどうかは、入居後の生活の質に大きく影響するため、以下の点について、施設選びの際に確認しましょう。
専門職が在籍する施設では、より効果的なリハビリが受けられる可能性があります。
職種 | 主な役割 |
理学療法士(PT) | 歩行訓練、関節の可動域改善、筋力維持 |
作業療法士(OT) | 食事・更衣・入浴など日常生活動作の訓練 |
言語聴覚士(ST) | 嚥下機能の改善、発話の維持・回復 |
施設によっては「生活リハビリ」(日常動作を通じたリハビリ)を重視している場合もあります。個別リハビリが必要な場合は、事前に確認しましょう。
レクリエーションの充実度は施設によって大きく異なるため、見学時に頻度や内容を確認しましょう。
充実している施設(週数回以上)
少ない施設(週1回以下)
リハビリやレクリエーションが充実している施設では、身体機能の維持や認知症予防、生活の充実感が期待できます。自分に合ったプログラムがあるかどうかを確認し、快適な施設選びに役立てましょう。
老人ホームは見学や体験入居可能な施設もあります。見学だけでも老人ホームの雰囲気を知ることができ、入居後のミスマッチを防止にもつながります。見学や体験入居で感じたことは老人ホームを選ぶ中で重要なため、施設見学することをおすすめします。
ウェブサイト・パンフレットと実際の老人ホームとの違いがないか、職員はどうか、本人の望む生活ができそうか、などを確認しましょう。入居者と交流したいという人は、入居者の状態を見て話し相手になりそうな人がいるか、見ておくとよいでしょう。
本人が老人ホームの生活で重要視していることは何かを認識しましょう。食事時間や就寝時間などに縛られず、できるだけ自由な生活を望むのか、食事や入浴などの身体介護が手厚いことを希望するのか、また医療体制が充実していて安心して暮らせることが大切なのかなど、要望に合った施設選びが大切です。
また、レクリエーションやイベントが充実しているかどうかもチェックしてください。レクリエーションやイベントは施設生活の中で楽しみの一つとなるだけでなく、運動機能や認知機能の維持・向上につながります。
リハビリの充実度も要チェックです。専門家の指導のもと体を動かすことは身体機能の維持・向上になり、自分で体を動かせることは生活を充実させることにつながります。
快適に生活するには、設備が充実していることや、部屋はもちろん共用部分なども清潔であることが必要です。居室に浴室やキッチン、トイレや収納設備があるか、車いすでの移動も楽にできるくらいの広さがあるか、といった点も押さえておきましょう。バリアフリー対応が十分か、部屋にあってほしい設備が整っているか、またライフスタイルによっては、カラオケやスポーツジムなど楽しめる設備があるかなども確認ポイントです。
運営会社の経営状況も確認できるとよいです。万が一倒産した場合、入居一時金が返還されないということがあるかもしれません。お金が返ってきたとしても、施設が閉鎖されたら引っ越ししたり、入居できる施設を再度見つけたりしなければなりません。
現在介護スタッフの確保が難しいこともあり、そのために倒産に追い込まれる施設もあります。施設のスタッフがすぐに辞めてしまっていないか、常にスタッフを募集していないか、といった点をチェックしましょう。また、老人ホームの経営実績や事業理念などを確認し、運営が安定しているかどうかを見極めることも必要です。
老人ホームを探す際は、以下のステップを踏むことでスムーズに適切な施設を見つけることができます。
これらのステップを踏むことで、入居者に最適な施設を選ぶことができます。焦らず十分な情報収集を行い、納得のいく選択を心がけましょう。
老人ホームは施設の種類ごとに特徴があります。施設を選ぶ際には特徴を把握し、適したホームを選ぶことが必要です。それぞれの施設はどのような方が向いているのか解説します。
生活援助だけでなく、介護サービスが必要な方にも向いているのが介護付き有料老人ホームです。要介護度5といった高い要介護度の方でも入居可能なので、自宅での療養が不安な場合にも適しているでしょう。また、認知症の方でも入居可能です。看取り対応の施設も多く、看取りを希望する方にも向いています。24時間看護サービスが受けられる施設もあり、安心を重要視する方におすすめです。地域密着型の施設でなければ、住所に関係なく、希望の施設への入居が可能です。
24時間看護サービスが受けられる介護付き有料老人ホームを探す
住宅型有料老人ホームは施設ごとに入居対象を独自に設定しているため、どういった状態が向いているかなどは施設によって大きく異なります。自立していて身の回りのことなどは自分でできる方、またレクリエーションやイベントなどを楽しみながら毎日を過ごしたい方、介護度の軽い方、重い方、医療依存度が高く専門的な処置を継続して必要な方などそれぞれです。施設を選ぶ際はどういった対応の施設であるかしっかりと確認する必要があります。
認知症ケアが充実している施設を希望する方に向いています。グループホームは認知症の方専用の施設です。周りは認知症の方ばかりなので、ほかの施設のように周りを気にすることなくケアを受けられます。スタッフも認知症に関する知識やスキルが高く、安心してケアを受けることができるでしょう。
認知症の患者さん同士がコミュニケーションを取ることで、認知症の症状の進行を和らげるのが目的の施設です。1ユニット5~9人の少人数制でアットホームな雰囲気です。入居者が家事をすることで認知症の症状緩和に働きかけます。認知症ケアに特化した施設を探している方におすすめです。
サービス付き高齢者向け住宅は住宅型有料老人ホームと非常によく似た特性の施設です。そのため、施設の種類も様々なので、どういったタイプの施設であるか十分に考慮する必要があります。また、ベースが賃貸住宅であることから、普通のマンションと同じように自立した生活ができて、日中介護相談や緊急時の通報システムが備えられているものもあります。
民間施設はさまざまなサービスがあり、内容も充実しているホームが多いものですが、公的施設は低価格で利用できるのがメリットです。費用を抑えたい場合、公的施設を検討してみるとよいでしょう。
要介護3以上と要介護度が高く、長期的な入居が必要な場合は特別養護老人ホームがおすすめ。24時間体制で介護が受けられるほか、機能訓練やレクリエーションなども充実しています。ただし、一般的に特養は入所希望者が多く、入所に際しては待機が必要となる場合が多いです。
自立した生活が希望ならケアハウスが向いています。身の回りのことはできるけれど一人暮らしは不安、という方におすすめですがこちらも希望者が多く、入所には時間がかかります。要介護1以上でリハビリや医療ケアが必要な場合は、介護老人保健施設(老健)となりますが、リハビリのための施設であることから、基本的には入所できる期間が定められており、住まいと考えるには向いていません。
老人ホームは種類や条件が異なり比較が難しいため、専門の相談員を活用するとスムーズです。
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