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老人ホームでの食事

2024年7月2日
介護お役立ち情報

「老人ホームでの食事ってどんなもの?」

「老人ホーム入居前に、食事について確認しておく点は?」

老人ホームへの入居を考えている方で、こういったお悩みをお持ちの方は少なくないのではないでしょうか?

基本的には老人ホームでは、1日3食の食事提供があり、おやつも提供する施設もあります。老人ホーム生活において食事は一番の楽しみにもなるため、多くの老人ホームは入居者に食事を食べてもらえるように工夫しています。

こちらの記事では、老人ホームの食事献立例、飲酒、食事提供の工夫、食事の調理、外食などについてご説明しています。

食事は老人ホーム生活での楽しみ

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_老人ホームの食事

老人ホームに入居する人にとって食事は毎日の生活の大きな楽しみのひとつで、QOL(生活の質)に影響を及ぼすといわれるほど重要なものです。YAYAでは「食事が美味しくないため、別の老人ホームに移りたい」といったご相談が多く寄せられています。ご家族様が老人ホームを探す際には軽視されがちな食事ですが、実は施設へのクレームで最も多いのは食事についてなのです。(個人の好みの違いも大きな原因だと言えます)

以前は老人ホームの食事は質素なイメージがありましたが、現在は施設ごとに工夫され、入居者の期待に応える努力を重ねています。本章では老人ホームでの通常時の食事とイベント食の献立例や、飲酒などについて解説します。

通常時とイベント食の献立

老人ホームでは、通常時とは異なるイベント食を提供していることも少なくありません。入居者が協力して作ることもあれば、プロや職員が調理する場面を見せることや、選択制の出前を取ることもあります。食事イベントは豪華なメニューになることも多く、人気のイベントです。通常時とイベント食の献立例は以下です。

通常時の例イベント食の例
・ごはん
・焼き魚
・菜の花和え
・ひじき煮
・味噌汁
・ごはん
・天ぷら盛り合わせ
・卵豆腐
・漬物
・お吸い物
・水ようかん

今回、通常時の例は魚料理メインの和食を紹介していますが、肉料理メインの食事もあり、和洋中とバランス良く献立が立てられています。

老人ホームでお酒は飲んでいいの?

お酒はタバコと違い受動喫煙のような周りへの影響が少ないため、嗜む程度なら飲んでも良い施設もあります。しかしあくまで健康面で問題のない人にだけであり、医師から禁じられていればもちろん飲めません。施設の人たちが一緒に食事する食堂では飲まないようにお願いされることもあります。施設にはお酒が飲みたくても飲めない人もいるため配慮が求められます。

老人ホームの食事の役割

健康維持のため

若い頃は健康についてあまり気にしなくても問題ありませんが、加齢とともに健康維持が重要になってきます。老人ホームでは、高齢者の健康面の不安を解消するため、管理栄養士の指導のもと、利用者の健康状態をチェックしながら適切な献立を提供しています。一人暮らしでは難しい健康管理も、老人ホームでは介護スタッフのサポートを受けられます。

最近の老人ホームでは、バラエティー豊かなメニューが用意されており、栄養バランスやカロリー、持病に配慮した食事が提供されています。

認知機能の低下防止のため

認知症の方を受け入れる老人ホームでは、レクリエーションや利用者同士の交流を通じて、認知症の進行を抑える効果が期待できます。社会とのつながりや人との触れ合い、運動、健康管理、バランスの取れた食生活など、進行を防ぐための環境が整っています。完治が難しい認知症も、適切なサポートによって進行を緩やかにすることができます。認知症ケアの一環として、食生活の見直しにも力を入れている施設もあります。

コミュニケーションのため

高齢になると、新しい場所に馴染むことや新しい人間関係を築くのが難しくなる傾向があります。しかし、老人ホームでは同じ目的や健康状態の方々と一緒に暮らすため、仲間を作りやすい環境が整っています。食事の時間に皆で食卓を囲んだり、誕生日会や趣味の活動を通じて交流を深めたりする場が設けられており、スタッフも楽しい雰囲気づくりをサポートしています。老人ホームでの食事は、自然なコミュニケーションのためのものでもあるのです。

老人ホームの食事提供

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_老人ホームの食事

老人ホームで提供する食事は、入居者の状態に合わせて用意します。生活のなかで大きな楽しみのひとつである食事を、入居者が食べやすくおいしいと感じる状態で提供し満足してもらうためです。この章では、老人ホームが行う入居者に提供する食事の工夫を紹介します。

状態に合った食事形態で提供

入居者の状態により、合わせた大きさや体調に合わせた食事形態、病気に合わせた治療食を用意できる施設も多いです。食事形態は介護スタッフやケアマネージャー、場合によっては医師・看護師に相談して決定します。

・普通食

一般的な家庭やレストランで提供されるような、心温まる食事を指します。最近では、和食や洋食などの選択肢を豊富に揃え、利用者が毎日の食事を楽しめるように工夫を凝らしています。飽きることのない多彩なメニューを自信を持って提供している施設も増えています。

・食べやすい大きさの工夫

加齢による体の変化に合わせて食材を食べやすい大きさにすることが重要です。例えば、噛む力が低下した人には食材をひと口サイズに切って食べやすくします。代謝の低下とともに食欲が落ちやすいので、食べたいと思う環境を整えることも行います。

・介護食

さらにひとりひとりの状態に合わせた食事が介護食です。普通食が食べにくくなってくると、食べる力に合わせて提供します。具体的には、以下のような食事になります。

ミキサー食
ミキサーを使って食材を液状に近い状態にした食事です。飲み込みやすく、口当たりも滑らかです。

刻み食
食材を細かく刻んだり、すり潰してペースト状にした食事です。噛む力が弱い方でも安心して食べられます。

とろみ食・ゼリー食
葛粉や片栗粉を使って食材にとろみをつけた食事です。飲み込みやすく、むせにくいのが特徴です。

ソフト食
舌で簡単に潰せるほど柔らかく調理された食事です。歯が弱くても美味しく食べられます。

水分補給食
飲み物をゼリー状にして、水分補給しやすくした食事です。むせる心配なく、安心して水分を摂れます。

・治療食

利用者それぞれの持病に合わせた食事が治療食です。腎臓病や糖尿病などを患っている人は、病気に合わせてタンパク質などの栄養素やエネルギー等の制限が必要です。病気に合わせて栄養素やエネルギーを調整した治療食を提供します。ただし、塩分制限などを調理段階調整することは、別の調理が必要となるため手間やコストがかかります。施設によっては漬物を外したり、副菜を変更するなどして塩分を控える食事とする場合もあります。糖尿病や投石による食事制限のある場合も同様のことが言えます。

自身で食べるための工夫

高齢になり体の自由がききにくくなると、箸を使った食事が難しくなります。細かい動作がしづらい場合に使うのが、柄の太いスプーンや介護用品です。介護用品には、2本の箸がつながっていて落としにくくなったものや、持ち手の内部が空洞になっている軽くて持ちやすいスプーン・フォークなどがあります。

皿が重くて持てない場合には、プラスチックの皿に変えることがあります。可能な限り自分で食事をとれるよう、その人が使いやすい道具に変えたり、服を汚さないためのエプロンをつけたりします。

老人ホームでは自立支援を基本としているので、可能な限り自分で食べることができるように、工夫をしながら食事をサポートしています。

食事量と健康は直結している

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_老人ホームの食事

食べる量は健康状態のバロメーターであり、体調が悪くなると食欲が低下しやすくなります。介護施設では、入居者の食事量を記録し、健康状態を注意深く観察しています。食事量が普段より減った場合、その原因を探り、再び食欲がわくように工夫をしています。

食欲低下の原因として考えられるのは、便秘や水分不足、運動不足、生活習慣病、生活リズムの乱れ、悪い姿勢での食事、精神的な負担など様々です。老人ホームでは、食事の時だけでなく、日常生活全体を見守りながら、原因を見極め、解決に向けたサポートを行います。

老人ホームでの食事の調理

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_老人ホームの食事

老人ホームによって、食事の調理場所や担当する人が異なり、それが食事の満足度に影響することがあります。食事は老人ホームでの大きな楽しみのひとつですので、入居前に試食して、自分や家族が本当に食べたい食事かどうかを確認しておくと安心です。

食事の調理場所や担当者を、施設形態別で一覧表にして紹介します。

調理場所調理担当者特徴
施設内厨房介護施設職員、調理専門職員など人件費や手間はかかるものの、できたてのおいしい食事を食べられる
セントラルキッチンなど外部委託セントラルキッチンなどのスタッフ利用者の費用負担が軽くなる
冷凍で届き、できたてのおいしさには劣ることがある
自室のキッチン入居者自身自分の好みで調理ができる
食材の購入が必要

老人ホームへの食事の苦情

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_老人ホームの食事

老人ホームは高齢者の介護を目的とした施設です。そのため、食事に多くの予算や人員を割くことが難しく、食事に対する苦情が出ることもあります。例えば、味が薄い(または濃い)、冷めている、同じメニューが続く、配膳ミス、待ち時間が長いといった苦情です。

しかし、老人ホームでは味だけでなく、栄養価や治療食にも注意を払いながら、入居者が満足できる食事作りを目指しています。中には、毎日三食の献立を公開し、入居者が飽きない食事作りに取り組むところもあります。

入居先を探す際には、施設見学や体験入居を利用して、自分に合った施設を見つけましょう。施設見学では食事を試食できる場合もあるので、その際に食事の美味しさや食べやすさを確認してみてください。

外食やおやつについて

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_老人ホームの食事

老人ホームに入居しながら、面会に来た家族と外食に出かけられる施設もあります。外食の条件や許可は施設ごとに異なるため、入居前に確認しましょう。おやつの購入や持ち込みは施設により決まりがあるため事前に確認し、許可されれば持ち込みができます。

食べ物の持ち込みは、施設により様々です。食欲が落ちた時に備えてふりかけ・漬物・惣菜のみ許可する施設もあります。好き嫌いの多い人が老人ホームの食事をあまり食べない場合、補助食品として本人の好きなものを差し入れてもらう施設もあります。なお、他の入居者への差し入れは事故防止のため控えましょう。

老人ホームでの食事の時間を楽しみにしてもらえるように

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_老人ホームの食事

食事は老人ホームの入居者にとって、日々の楽しみのひとつです。そのため、多くの施設では入居者に満足してもらえるように、一生懸命工夫を凝らし、毎日の食事が楽しい時間になるよう、栄養バランスに優れた美味しい料理を提供しようと努力しています。

老人ホームへの入居を検討する際には、実際に試食してみたり、献立表を確認したりすることが大切です。献立表を確認することで、施設がどれだけ食事に工夫や配慮をしているかがわかります。「メニューは分かりやすいか」「毎回同じような献立が出ていないか」「季節感のあるメニューが多いか」「献立の説明が詳しくてわかりやすいか」など、細かい点もチェックしてみましょう。自分や大切な家族が、毎日美味しく食事を楽しめるかどうかの大切なポイントです。また、施設のスタッフと話して、どういった方針で食事の準備がされているかを確認することも大切です。

静岡老人ホーム紹介タウンYAYAでは、お客様一人ひとりの状態に合った老人ホーム探しをお手伝いしています。施設選びや見学にも同行するので、より満足いただける施設選びが可能となります。相談から入居まで無料でご利用いただけます。お問い合わせはこちらからどうぞ

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