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住宅型有料老人ホームの費用は他の形態の老人ホームより比較的、一般的な費目が多いです。また、介護サービスが含まれていない施設が多いです。こちらの記事では、住宅型有料老人ホームの提供サービス、入居時費用・月額費用の内訳料金シミュレーション、費用を抑える方法について分かりやすくご説明しています。
住宅型有料老人ホームとは、介護などの手を借りず自立して生活ができる方、もしくは要支援、要介護度の低い方を対象とした有料老人ホームが一般的でしたが、現在は中重度や医療依存度の高い方に特化した施設も増え、様々な形態となっています。対象年齢は60歳もしくは65歳以上ですが、運営側の方針により入居条件は異なります。
住宅型有料老人ホームが施設として提供しているのは、食事や掃除、見守りなど生活に関するサービスです。介護サービスは、介護支援事業者が行う外部サービスの利用が基本ですが、事業所が施設に併設されている場合も多いです。必要に応じて受ける介護サービスを調整できるので、自立度が高い場合は費用を抑えられます。
ただし、要介護度が高くなると費用がかさんだり、退去しなければならなかったりすることもあります。また、カラオケやシアターなどの娯楽設備が充実していたり、レクリエーションやイベントが毎月開催されたりと、施設ごとにさまざまな特徴があります。それによって費用も異なるので、シミュレーションを行うなどして適切な施設を選ぶことが必要です。
住宅型有料老人ホームの費用相場を知りたい方も多いのではないでしょうか。こちらでは静岡県の住宅型有料老人ホームの入居時費用と月額費用の相場をご説明します。住宅型有料老人ホームを探す時の基準としてご参考ください。
・入居時費用
平均値 約71万円
※入居時費用のかかる住宅型有料老人ホームの平均です。4割の住宅型有料老人ホームは入居時費用0円、または0円プランがあります。
・月額費用
平均値 約12万8千円
中央値 約12万4千円
※2022年11月時点のデータです。それ以降に光熱費等の価格高騰により、価格改定している施設も多くあります。現在はこちらのデータより上昇している可能性があります。
住宅型有料老人ホームに入居する際には、一時入居金などの初期費用がかかります。初期費用は施設によって差があるので、何にどれくらいかかるのか確認が必要です。入居時費用の内訳や支払い方法について解説します。
入居時費用は0円~数百万円、数千万円と価格差があります。内訳としては以下の通りです。
一時入居金(入居金、前受家賃) | 居室の家賃の一部を前払い |
敷金(保証金) | 入居金がない場合に支払う 退去の際のクリーニング代(原状回復費となる) |
このほかにも、「入居保証金」や「入居申込金」、「施設協力費」などの支払いが必要な施設もあるので、確認してみましょう。
入居金などの初期費用の支払い方法は、基本的に一括払いか分割払いです。家賃を一括で払うか、分割にするか、といった違いがあります。ほとんどの住宅型有料老人ホームでは、下記の3種類から支払方法を選択できます。
一括払い | 一般的には60ヵ月(5年分)の家賃を一括で払う方法 月額の家賃は低め |
月々分割払い | 家賃の前払いをせず月々家賃を払う方法 月額の家賃は高め |
一部前払い | 一部だけ前払いをして残金を月々支払う方法 |
一時入居金は、毎月の家賃として償却されていきます。入居一時金を支払っても、事情がありすぐに退去することになったら高額な入居一時金が無駄になってしまうでしょう。そのため、入居期間に応じて返還する「償却期間」を設定しているケースが少なくありません。設定した期間内に退去した場合、残りの金額を返還してもらうことができます。償却期間や償却率などのルールは施設によって異なるので、最初に確認しておくことをおすすめします。
住宅型有料老人ホームに入居してから月々かかる費用には、以下のようなものがあります。家賃、食費、管理費、水道・光熱費・電気代、その他費用をそれぞれ詳しく解説していきます。
居室費用の相場は30,000円~200,000円です。施設や居室タイプによって差があるため、実際は希望の施設の費用を確認してください。
食材の費用や厨房の維持管理費など、食事に関する諸費用は、30,000円~60,000円程度です。1日3回の食事のほか、おやつが出ることもあります。
管理費には主に共用部の維持管理費、修繕費、人件費などのほか、水光熱費が含まれるケースもあります。
電気代や水道代は管理費に含まれているケースが多いです。 施設ごとに設定が違い別請求となる場合もあるため、入居前に確認しましょう。戸別にメーターが設置されている施設もあり、それぞれの請求となる場合もあります
医療費や薬剤費、日用品費や娯楽費、レクリエーション費、理美容費、オムツ代などのほか、クリーニングやリネン交換費は自己負担になります。また、NHKや有料放送料金、通院など外出する際の交通費などがかかります。通院の付き添いや外出など、施設が提供するサービスを利用した場合は別途料金が必要です。
生活支援サービス費には、日常生活の見守りや生活サービスを提供する人件費のほか有料のゴミ収集、トイレットペーパーなど日常生活で使用するものの費用が含まれます。生活支援サービス費が管理費に組み込まれているタイプの施設もありますが、別途支払いが必要な施設もあるので注意しましょう。
住宅型有料老人ホームで介護サービスを受けたい時は、介護事業者と契約して外部の介護サービスを利用します。利用できる介護サービスには次のようなものがあります。
訪問看護 | 医療スタッフによる健康状態のチェックや医療処置を受けられます。 |
訪問介護 | ホームヘルパーが居宅を訪問して行う身体介護サービスや生活援助サービスを利用できます。 |
通所介護(デイサービス) | 対象者がデイサービスに通所して、身体介護やレクリエーションなどのサービスを受けられます。 |
通所リハビリテーション(デイケア) | 対象者がデイケア施設に通所して、生活機能向上のための訓練を行います。 |
訪問リハビリテーション | 理学療法士などの専門家が対象者の居宅を訪問して、リハビリテーションを行います。 |
訪問入浴介護 | 寝たきりの状態で入浴できない方などを対象に、居宅に浴槽を持ち込んで入浴の介助を行うサービスです。 |
居宅療養管理指導 | 医療スタッフが療養上の指導・管理を行います。 |
小規模多機能型居宅介護 | 訪問介護やデイサービス(とショートステイ)を1つの事業所で提供するサービスです。毎月の利用料は定額です。 |
介護サービスを選ぶ時には、月々かかる介護費を考慮して決める必要があります。ケアマネージャーや家族と話し合って選ぶとよいでしょう。具体的な介護費用は、ケアマネージャーが計算してくれます。
住宅型有料老人ホームを利用する場合、どれくらいの料金がかかるのか、シミュレーションをしてみましょう。
自分の身の回りのことができる72歳男性、入居金330万円の場合
家賃 | 78,000円 |
管理費 | 100,000円 |
食費 | 37,000円 |
医療費(1割負担) | 7,000円 |
日用品・娯楽費 | 10,000円 |
水道・光熱費 | 6.000円 |
合計 | 238,000円 |
要介護1で介護保険サービスを範囲内で利用、80歳女性、入居金なしの場合
家賃 | 42,000円 |
管理費(水道・光熱費込) | 12,000円 |
食費 | 47,000円 |
介護保険自己負担額(1割負担) | 17,000円 |
日用品・娯楽費 | 10,000円 |
合計 | 128,000円 |
住居型有料老人ホームの費用を抑えるには、月額費用の家賃をなるべく低くすることが大切です。施設の設備や部屋のタイプなど充実していればいるほど高額になるでしょう。また、駅から近い、都心に近いなど地域や立地がよければ家賃も上がります。本当に必要な条件のみを洗い出し、予算内に収まる施設を探してみましょう。さらに費用を抑える方法として次の2つの方法を紹介しますので、検討をしてみてください。
高額介護サービス費支給制度を利用すると、1カ月のうちに支払った介護保険サービスの自己負担分が限度額を超えた場合に、超過分を返金してもらえます。支給の対象になった時には、自治体から申請のための書類が届きます。
介護サービスを利用する際には、ケアプランを作成するケアマネージャーに費用の面を含めて相談するのが一番です。 介護費用が高額になって困っていることを、担当のケアマネージャーに伝えましょう。
介護費用だけでなく医療費用も高額になった場合に利用できる制度です。必要な書類をそろえて自治体に申請することで、基準の超過分が返金されます。利用には条件があるので、該当する世帯かどうかの確認が必要です。介護費用と医療費の自己負担額が大きくなった場合は、ケアマネージャーに相談してみるとよいでしょう。
住宅型有料老人ホームの費用は入居時費用と月額費用があります。介護が必要な場合は、施設内や外部の介護サービスを利用するため、その費用も必要になります。費用の構成は施設により異なり複雑なため、必要なサービスの利用についてご相談したい方は、静岡老人ホーム紹介タウンYAYAにご相談ください。
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