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介護お役立ち情報

老人ホームの認知症ケア

2023年3月7日
カテゴリー:
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高齢化率の上昇とともに認知症患者数も増え続け、2025年には65歳以上人口の5人に1人が認知症になると言われています。

出典:内閣府「平成29年度版高齢社会白書」

介老人ホームでは、認知症の方を受け入れ、認知症ケアを実施している施設も多くあります。こちらの記事では、認知症ケアとは何か、介護施設で実施している認知症ケア、認知症向け入居施設の選び方などについてご説明しています。

認知症の方を受け入れている介護施設は多い

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_介護施設の認知症ケア

介護施設の多くは、認知症の方を受け入れています。また、老人ホームも認知症対応の施設が多いため、認知症になっても施設への入居は可能です。認知症でも入居可能な施設としては、グループホーム・特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅などです。

ただし、自立から軽度認知症の受け入れのみの場合もあるため、症状により入居が難しい施設があります。注意が必要なのは、重度の認知症で暴力行為があるなど問題がある場合です。

認知症ケアとは

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_介護施設の認知症ケア

認知症ケアとは、認知機能の低下を防ぐための支援のことです。また、認知症ケアのベースとなっているのは、「パーソン・センタード・ケア」という理念です。

パーソン・センタード・ケア

「パーソン・センタード・ケア」という理念は、1980年代後期 にイギリスの臨床心理士トム・キットウッドにより提唱されました。この理念では、認知症の視点や立場を理解し、認知症の方の尊厳を守る認知症ケアが重要だとされています。

認知症の方は自分の気持ちを言葉にして表現することが苦手です。そのため、一般の方からすると問題のある行動に見えることがあります。しかし、この理念では、認知症の方の心理的要素を満たすことで、心理的に落ち着いた行動ができるようになると考えられています。

介護施設で実施している認知症ケア

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_介護施設の認知症ケア

認知症の方が介護施設に入居すると、認知症向けのケアが受けられます。入居者の認知症が進行しないためのケアや、人と関わることで心理的不安を緩和させ、人間らしい生活を送ることが可能です。具体的にどのようなケアがあるのか、次の項目から詳しく解説していきます。

職員と入居者との関わり

介護職員は身体介護など入居者の生活のお手伝いをすることはもちろん、心理的な不安を解消する役割もあります。職員は認知症の方の心理を理解しており、優しく話を聞いてくれるでしょう。

たとえば、ゆっくりと話してくれる、手を握って話を聞いてくれる、否定せず共感を重視して聞いてくれるなどの対応です。言葉によるコミュニケーションだけでなく、体や表情といったコミュニケーションも心掛けており、心のケアもしてくれます。

入居者同士の関わり

介護施設には認知症の方がいるため、同じ立場の人と仲良くすることができます。入居者は年齢層や立場が近い方がいることもあり、よい話し相手になるでしょう。少人数でのケアが可能な介護施設では、入居者同士の距離が近くなり、生きがいを感じることができます。もちろん、複数の人が一緒に住むことになるため、介護施設では人間関係トラブルもあります。しかし、入居者の話をしっかり介護職員が聞くことで、大きな問題に発展しないよう対応しています。

季節に合わせたイベント開催

介護施設の多くでは、季節のイベントがおこなわれています。イベントは、入居者の楽しみを増やすため、また身体や脳に刺激を与える目的があります。

四季のイベントは季節を感じやすくなり、生活にメリハリが生まれるでしょう。節分や七夕などのイベントを通して、昔の出来事を思い出してもらうこともできます。イベントはスタッフが主体になるのではなく、入居者が積極的に参加することで、達成感を得てもらうことにもつながります。

コミュニケーション技法の「ユマニチュード」

「ユマニチュード」は、1970年代後半 フランスの体育学専門家イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティにより生み出されました。フランス語のユマニチュードは日本語に訳すと「人間らしさ」という意味であり、認知症の方の尊厳を守ることが重要とされています。このコミュニケーション技法では、認知症の方に対し「あなたは大切な存在です」と伝え支援していきます。見る・話す・触れる・立つ4つの要素を柱に、5つのステップに分けて完成させる技法です。
認知症ケアを実践する中で、施設として積極的にユマニチュードを学び、取り入れている施設もあります。

認知症ケアを受けるメリット

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_介護施設の認知症ケア

認知症の症状がまだ進行していないなら、介護施設へ入居するか迷うかもしれません。しかし、施設では専門の認知症ケアがあるため、さまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、次の項目から詳しく紹介していきます。

他者と関わり引きこもりを予防する

認知症の方が介護施設に入居すると、多数の人と関わることができます。介護職員・入居者・地域の人たちなどと触れ合うことができるでしょう。自宅の孤立した環境だと引きこもりがちになり、刺激が少なくなる恐れがあります。刺激が少ないとますます認知機能の低下をまねきやすいため注意が必要です。

介護施設なら幅広い人とコミュニケーションが取れるため楽しみがあります。孤独を感じることがなく、生きる喜びを感じやすくなるでしょう。

多面的なケアを受けられる

認知症の方は生活に不安があるものですが、施設に入居することで多面的なケアを受けられます。たとえば、朝早く起きて適切な時間に就寝するようになり、生活リズムが整います。栄養バランスのとれた食事が3食提供されており、健康面にもメリットがあるでしょう。施設ならみんなで食べる楽しみも感じられて、1人で食事をする時と比べて食欲が湧く人も少なくありません。

レクリエーションやイベントで活動性を働きかける

施設内でおこなわれるレクリエーションやイベントは、入居者の身体機能の維持向上・脳の活性化・コミュニケーション促進の目的があります。体や頭を動かさなくなると機能が低下しやすくなりますが、指先や頭を使う作業を通し身体機能の維持向上や脳の活性化を促します。また、多くの人とコミュニケーションを深めることで、自分が大切にされていることがわかり、生きがいを見つけるきっかけにもなるでしょう。

介護施設に入居するデメリット

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_介護施設の認知症ケア

認知症の方が介護施設に入居すると多くのメリットが得られますが、人によっては合わないこともあります。入居を強制するのではなく、その方に合った対応を心掛けてみましょう。

リロケーションダメージを受ける

リロケーションダメージとは、住み慣れた場所から馴染みの無い場所に転居するなど、環境変化によるストレスがかかり心身に影響をもたらすことです。認知症の方は、環境の変化に弱い傾向があります。住み慣れた自宅から離れると、強い不安を感じてしまうかもしれません。自宅への強い思い入れがある場合は、なおさら自宅から離れたくないと感じるのではないでしょうか。

ただし、住み慣れた地域にある介護施設を選ぶことで、デメリットを解消できる場合があります。地域を大きく変えない方法なら、時間をかけてゆっくり新しい環境に慣らすことができる可能性もあります。

自宅より自由が減る

介護施設に入居すると、生活のベースが決まってきます。起床や就寝時間、食事の時間などが決められており、自由度は低くなるでしょう。また、自由に外出することも難しくなるデメリットがあります。施設によっては自由度が高い場合があるため、希望に合わせて選んでください。ただし、自由度が高い施設は自立できる方がメインとなります。ですが、介護が必要になれば外部の介護サービスを利用するなど柔軟な対応が可能な施設もあります。

認知症のある方の入居する施設の選び方

静岡老人ホーム紹介タウンYAYA_介護施設の認知症ケア

認知症があるなら、入居施設での専門的なケアが必要となります。将来症状が進行することも考えて、長い目で施設を選んでみてください。

認知症専門の施設希望の方

認知症を専門とする介護施設を希望するなら、グループホームがおすすめです。グループホームは、5~9人 の少人数で生活する認知症専門の施設となっています。入居者同士や職員が協力して家事をしながら、自身でやることが難しい家事支援や身体介護が受けられる施設です。

入居条件は、65歳以上の要支援2以上です。認知症の診断を受けており、同地域に住所があることも条件です。地域密着型で住み慣れた場所で自立した生活が送れるため、大きく環境を変えたくない方におすすめです。

身体は元気でも自宅での生活は不安な方

近いうちに身体介護の必要性がないなら、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が選択肢に入ります。どちらも民間が運営している施設です。住宅型有料老人ホームは、生活の支援が中心となります。介護を受けるときは外部サービスを利用することになるため、介護度があまり高くない方におすすめです。一般的には、60歳または65歳以上 で、自立した生活ができる方からです。ただし、認知症は軽度でなければ入居できないことがあります。

サービス付き高齢者向け住宅も、住宅型とサービス内容は同様です。賃貸契約で入居が可能で、介護サービスは外部で利用します。しかし、自由度は高くなりますが、入居者同士の交流は少なく、重度の介護や認知症に対応できない場合があります。

24時間介護が必要な方

介護度が高く、24時間の対応が必要なときは介護付き有料老人ホームがおすすめです。施設では、生活支援や介護を24時間受けることができます。また、介護度が高い方にも対応しており、健康面の不安がある人に向いています。

入居の条件は、65歳以上の自立した生活ができる方から要介護5 までです。介護サービスは、排泄・食事・入浴・リハビリなどが受けられます。入居時費用には介護費用が含まれている場合もあるため、介護が必要ない方は入居費用の費目を確認しましょう。

入居する施設をお探しなら

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親が認知症になったら、家族としても生活の不安があるのではないでしょうか。そのような際には、介護施設への入居も考えてみてください。認知症対応の施設にも種類があるため、本人に合った施設を比較するようにしましょう。

静岡老人ホーム紹介タウンYAYAはお客様一人ひとりの状態に合った老人ホーム探しをお手伝いしています。施設選びや見学にも同行するので、より満足いただける施設選びが可能となります。相談から入居まで無料でご利用いただけます。お問い合わせはこちらからどうぞ

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