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静岡県の東部に位置する裾野市は、富士山の麓に広がる自然豊かな街です。富士山のほかにも、箱根山や愛鷹山など多くの山々に囲まれている裾野市には、令和５年４月１日時点で49,410人が住んでいます。裾野市は平成7年に『健康文化都市』宣言をしています。誰もが健康的な生活を送り、「みんなの元気と調和でつくる 暮らし満足都市」を目指し、「すがすがしく、すこやかに、たすけあいに生きるまちづくり」を進めています。
裾野市の水は「富士山の雪解け水」としても知られており、その恵みからイチゴや大和芋、モロヘイヤ、あしたか山麓（さんろく）そばなど多くの特産物が生まれています。また、裾野市は積極的に子育て支援を行っており、全小学校に放課後児童室を開室していたり、子どもの医療費は高校生まで助成対象となっていたりと、子育て世代に嬉しい制度が多くあります。合計特殊出生率も静岡県内でもトップクラスの高い数値となっており、最近では不妊治療費等の助成なども行われています。
高齢者数・高齢化率の状況と見通し
静岡県の令和５年４月１日現在の住民基本台帳によると、裾野市の総人口49,410人に対して65歳以上の人口は13,962人であり、高齢化率は28.3％となっています。後期高齢者である75歳以上の人口は7,160人で後期高齢化率は14.5%で、どちらも静岡県全体の平均値（高齢化率30.4％、後期高齢化率16.5%）をやや下回っている状況ですが、少子化傾向にある状況を鑑みると、今後も高齢化率は上昇していくと見込まれています。高齢化率は、平成 30 年度は 25.6％でしたが、将来の令和 22年度には36.0％まで高くなり、市民の３人に１人以上が高齢者となることが予想されます。
裾野市の高齢者数の見通しは、65～74 歳の前期高齢者は令和７年度までは減少傾向ですが、令和 22年度には 6,418 人まで増加することが見込まれます。一方、75 歳以上の後期高齢者は継続的に増加を続け、令和７年度には 8,000 人を超したのち、令和 22年度も同じくらいの水準を維持する見込みです。
参考・引用：静岡県公式ホームページ、裾野市ホームページ
裾野市では、令和３年度から令和５年度まで、「裾野市第９次高齢者保健福祉計画・第８期介護保険事業計画」を策定しています。「住み慣れた地域での安全・安心な暮らしを地域全体で支えあうまちすその」を基本理念とし、地域包括ケアシステムのさらなる深化を図るとともに、「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域の多様な主体や地域住民の参画によって、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく「地域共生社会」の実現を目指すことが必要だとしています。基本目標１から６を掲げて、さまざまな施策を進めています。
基本目標１： 健康づくりと介護予防の推進
保健サービスや、介護予防サービスの充実
基本目標２：生活支援の充実
ひとり暮らし高齢者等支援サービスや、在宅生活支援・家族介護支援サービスの充実
基本目標３：高齢者の生きがいづくり
高齢者の雇用・就労対策の推進や、生きがいづくりと社会参加の促進
基本目標４：高齢者支援のまちづくり
地域福祉の推進や住みやすい環境の整備、交通安全・防犯の推進、防災・感染症対策の推進、情報提供体制の充実、相談支援体制の充実、サービス従事者等の確保
基本目標５：地域包括ケアシステムの推進
地域包括支援センターの機能強化、在宅医療・介護連携の推進、生活支援体制の整備の推進、認知症施策の推進、高齢者の虐待防止・権利擁護の推進
基本目標６ 介護保険サービスの充実
介護給付サービス・予防給付サービスの充実
