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沼津市は静岡県の東部、伊豆半島の付け根に位置し、愛鷹（あしたか）山系・達磨山（だるま）山系に囲まれた人口93,387人の市です。月平均気温の平年値は17.1度、降水量の平年値は1,633.5mmで太平洋式の東海気候区に属し、年間を通じて温暖な気候に恵まれています。古くから東駿河湾地域や伊豆方面への交通の拠点として栄え、現在でも伊豆への玄関口として、全国のみならず世界から多くの観光客を受け入れています。
駿河湾に面しているため水産業が盛んで、干物の「鯵の開き」や、さば節・むろ節などのカツオ以外から作られた節「雑節」の生産量が全国一位です。駿河湾に面する海岸線は砂浜やリアス式海岸などバラエティーに富んでおり、水質が良いことでも知られています。その水質の良さからマリンスポーツも盛んで、とくに大瀬崎エリアはダイビングスポットとして全国的にも有名です。
また、狩野川河口から田子の浦にかけて広がる千本松原は、白砂青松100選にも選ばれた歴史情緒あふれる景勝地です。その1部は公園になっていて、この地ゆかりの作家「芹沢光治良」「若山牧水」などの記念碑が見られます。千本松越しに見られる富士山の姿は絶景で、この地を訪れる観光客や散歩を楽しむ地域の人々からも愛されています。
沼津市の人口は令和2年10月1日現在で193,676人と、年々緩やかに減少している状況です。詳しく見ると64歳以下が減少している一方で、65歳以上の人口は増加し続けているのがわるでしょう。高齢化率は平成29年に30・1％となり、令和5年には32.5％と推計されています。
また、団塊の世代が75歳以上となる令和7年には33.2％、団塊ジュニアが65歳以上となる令和22年には40.3％にも上ると予想されています。内閣府の令和5年版高齢社会白書によると 高齢化率の全国平均は29.0％で、65歳〜74歳の人口は1687万人。65歳の総人口に占める割合は13.5％で、75歳以上は1936万人で15.5％となるようです。
内閣府の資料からわかるように沼津市の高齢化率は全国平均を上回っており、今後もこの状況が続くと予想されます。
65歳以上の人口が増えるにつれ、要支援・要介護認定者数も年々増加しています。令和2年の時点で要支援・要介護認定者は9390人で、第1号被保険者に対する出現率は15.4％でした。しかし、令和7年の認定者数は10,539人で出現率は17.2％と推計されています。
介護保険サービス量の見込み
令和元年度の介護給付費は、13,250,352,000円でした。令和5年度は14,820,170,000円と見込まれており、増え続ける介護保険サービス量は今後も課題となるでしょう。65歳以上の人口と共に増え続けると予想される介護保険サービスの量について、適正な介護保険サービスを過不足なく提供し、費用の効率化を目指さなければなりません。そのため高齢化社会を支える保険基盤として、今後も持続可能な介護保険制度の構築を目指しています。
地域包括ケアシステムとは
市民の皆さんが高齢となり重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される体制です。
地域包括ケアシステム構築のための取り組み
沼津市では、地域包括ケアシステム構築のために、介護予防・日常生活支援総合事業を、平成29年4月より開始しました。介護予防・日常生活支援総合事業では、高齢者の健康や生活に合わせた介護予防サービスを提供します。また、高齢者自身が介護予防サポーター・健康体操サポーター・介護予防サービスの従事者など、高齢者の生活を支援するボランティア等として活躍していただくなど、高齢者の自立を目指しています。
高齢者の皆さんの生活を応援する生活支援サービスの登録制度を開始
地域包括ケアシステム構築のため、高齢者の皆さんの生活を応援します。その一環として、生活支援サービスを登録する3つのサービスが開始されました。登録されたサービスを市民の皆さん・ケアマネジャー・介護保険サービス事業者などに情報提供し、高齢者の方々のボランティアや従事者として活動する場の拡充を図ります。
登録制度は以下の3つがあり、登録された情報は順次ホームページで公開していきます。
・沼津市高齢者サロン登録制度
・沼津市認知症カフェ登録制度
・沼津市住宅生活応援サービス提供者登録制度
