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【高級感と重厚感のあるワンランク上の杖】男性用のおしゃれな杖をご紹介

2024年10月14日
竹花 渉(介護福祉士)
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ここ数年、街中や旅先などで杖を使用して歩く高齢者を見かけることが増えました。仮に歩行能力に自信が無くなっても、杖を使用することで歩く機会を維持することは身体機能を保つ上でとても重要はポイントです。しかし、特に男性はプライドが邪魔をして「杖を使っている所を見られるのが恥ずかしいから外出しない」と考えて閉じこもりがちになってしまうケースが多いのもまた事実です。そこで今回は、男性も思わず使いたくなるオシャレでカッコいい杖選びのポイントについて、以下の通りご紹介していきます。

  • 杖を使った方がいい状態について
  • 男性用の杖を選ぶ際のポイント4選
  • おしゃれな男性用の杖をご紹介
  • この記事を最後まで読めば、男性に最適な杖の選び方が分かります。

男性でも杖を使った方がいい状態について

下記のいずれかに当てはまる方は、杖の使用をおすすめしたい状態です。

  • 加齢による歩行能力の低下で転倒の心配がある方
  • ケガや病気等で歩行時に痛みがある方

加齢による歩行機能の低下は、誰にでも起こりうることです。元気はあるけれど以前よりも疲れやすくなったり、転びそうになることが増えてきたりする場合は、杖の使用を検討するタイミングです。ケガや病気などで痛みがある場合は、症状合わせて杖の使用を検討します。例えばパーキンソン病の場合は、手足の震えやこわばりによって歩き始めの足が出にくく、歩行中に本人の意思に反して突進してしまう特徴があります。支えになるものがないと転びやすくなってしまうので、杖を使用することでブレーキをかけやすくなります。変形性膝関節症による膝痛の場合は、杖を使用することで膝への負担を分散させる効果が期待できるので、膝関節を保護する意味でも杖の使用がおすすめです。

その他にも、脳卒中による半身麻痺がある場合は、杖を使用することでバランスを取った歩行がしやすくなります。腰椎圧迫骨折などで背中が曲がった状態になってしまっている方は、杖を使用することで身体が曲がるのを支えるとともに歩行の安定性を向上させることができます。歩くことに大変さを感じると、意識しないうちに日常の中で歩く機会や距離が減っていきます。動くことが少なくなることで次第に筋力が低下し、心身機能全体が低下するという悪循環に陥る可能性があるのです。介護予防の点からも、早期のうちに杖の使用を勧めることがおすすめです。

男性用の杖を選ぶ際のポイント4選

男性用の杖を選ぶ際のポイントは、以下の4つです。

  • 杖の長さ
  • 見た目がおしゃれ・かっこいい
  • 長く使えるしっかりとした素材を使用
  • 順手・逆手どちらでも握れる

一般的な杖を選ぶ時のポイントは基本的に男女の違いはありませんが、特に男性は身長の個人差が大きいため、杖の長さを調節できるものを選びます。また、安全性や機能性はもちろんのこと、見た目の良さも重要なポイントです。この章では、男性用の杖を選ぶ時にチェックするべき4つのポイントについてご紹介します。

男性用杖のポイント1.杖の長さ

杖を選ぶ際にチェックするべきポイントの1つめは、杖の長さです。杖を選ぶ時は、使用する人の身体に合わせた長さ調節できるものを選びましょう。なぜなら、正しく安全に杖を使用するためには使う人の身長や姿勢に合わせた長さに調節することが必要だからです。例えば加齢により姿勢が変化したり背骨の圧迫骨折により背中が丸くなったりした場合、杖の高さを調節できるタイプなら買い替える必要がありません。また、買い物や散歩・旅行など外出するシーンに合わせて靴を履き替える人の場合、その靴ごとに適切な杖の高さが変わってくる可能性もあります。高さ調節機能が付いている杖であれば、靴に合わせて杖の長さを微調整できるので便利です。

男性用杖のポイント2.見た目がおしゃれ・かっこいい

杖を選ぶ際にチェックするべきポイントの2つめは、杖の見た目です。特に男性はプライドを大切にする傾向があるため、本当は必要な状態でも「年寄りくさくて嫌だ」と言って杖を使おうとしない場合があるからです。「これなら使ってもいい」と思えるようなおしゃれでかっこいい杖を選べば、杖を選ぶと杖の使用を受け入れてくれやすくなります。ここで重要なのは、杖には歩く機会を増やして身体機能を維持したり、外出先での交流を増やして刺激を受けたりする効果があるということです。一般的な杖は使う気になれないという方でも、紳士的で素敵な杖をプレゼントすれば使ってくれるようになるかもしれません。

男性用杖のポイント3.長く使えるしっかりとした素材を使用

杖を選ぶ際にチェックするべきポイントの3つめは、杖の素材です。杖は体重を支えて歩行を補助する物なので、耐久性が非常に重要だからです。男性は女性に比べ体重があるので、杖にかかる荷重が大きいです。そのため、丈夫なアルミ製やカーボンファイバー製の杖を選ぶと安心です。例えおしゃれでかっこいい杖であっても、プラスティックなどの耐久性が低い素材であれば、簡単に曲がってしまい転倒の危険性が生まれてしまいます。

男性用杖のポイント4.順手・逆手どちらでも握れる

杖を選ぶ際にチェックするべきポイントの4つめは、杖の握りやすさです。一般的なT字杖の場合、地面をついたときに体重をしっかり支えるためグリップの真ん中から少しずれた位置から軸部分が伸びる構造になっています。このため、軸部分を人差し指と中指の間に挟む握り方が正しいと言われています(順手)。杖のグリップの形状も順手で握ることを前提にして握りやすく加工されている場合が多いです。しかし、中には逆手と呼ばれる杖の向きを前後反対にした握り方をしている人も多く、とっさに体重がかかった際にバランスを崩す原因となっています。順手や逆手のどちらの握り方にも対応した杖であれば、握り方を意識する必要がないので安定して握ることができます。

ワンランク上のお散歩をお楽しみください


今回は、杖を選ぶ際のポイントや男性におすすめの商品について、以下の通りご紹介してきました。

  • 歩行時に転ぶ心配があるとき、ケガや病気で痛みを感じるときは杖の使用を検討するタイミングである
  • 男性用の杖を選ぶ際のポイントは杖の「長さ」「見た目」「素材」「握りやすさ」の4つ

これらの情報が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

著者プロフィール

竹花 渉(介護福祉士)
竹花 渉(介護福祉士)
富士宮市生まれ。大学を卒業後、地元静岡県に戻り介護事業会社に就職。グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス等の現場経験を経て介護福祉士を取得。富士市内のデイサービスの管理者としても従事してきた。現場業務のみならず売上管理や様々なケースのお客様対応、スタッフとのコミュニケーションなどを経験し、施設運営のノウハウを身につけてきた。

監修者プロフィール

増田 高茂(社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者)
増田 高茂(社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者)
多くの介護事業所の管理者を歴任。小規模多機能・夜間対応型訪問介護などの立ち上げに携わり、特定施設やサ高住の施設長も務めた。社会保険労務士試験にも合格し、介護保険をはじめ社会保険全般に専門知識を有する。現在は、介護保険のコンプライアンス部門の責任者として、活躍中。

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