浜松市は、四方を海・山・川・湖に囲まれた静岡県最大の政令指定都市です。平成17年7月に12市町村が合併し、今の体制となりました。人口は静岡県で最も多い約80万人で、面積は1,558.06m2と、岐阜県高山市に次ぐ全国2位の広さを誇ります。現在は7つの行政区に分かれていますが、再編により2024年1月1日から3区に変わることが予定されています。

平均気温は16.6℃と比較的温暖で、夏は雨が多く、冬は乾燥する太平洋側ならではの気候です。空っ風で体感温度は低いものの最低気温は例年-2℃程度であり、降雪が少ないのも特徴です。年間日照時間も約2,200時間と全国トップクラスです。

浜松市は、日本列島のほぼ中心にあります。東京や大阪・京都へのアクセスも充実しており、様々なイベントや国際的なミーティングにもふさわしいロケーションとして注目されています。また、浜松市は「ものづくりのまち」としても知られています。江戸時代からの綿織物や製材業をはじめとし、繊維・楽器・輸送用機器や、光・電子技術関連の先端技術産業が発展しています。

浜松市の高齢化の推移

令和4年10月1日現在での浜松市の65歳以上の高齢者人口は225,154人で、浜松市全体の人口に対する高齢者の割合は28.4％となっています。世帯数が年々増えていく一方で総人口の減少や高齢化が進行しており、第二次ベビーブーム期に生まれた世代が65歳以上になる2040年には高齢化率が32.8％まで上昇する見込みです。総人口の減少と共に生産年齢人口も減少しているため、2040年には、1人の高齢者を1.7人の現役世代で支えることになるという厳しい状況が想定されています。 

認定者数の推移

浜松市の要介護等認定者数は令和5年3月末時点で40,478人です。現在の浜松市になった平成17年度時点の認定者数は24,143名なので、18年間で約1.7倍になっていることがわかります。 

介護保険サービスの給付額の推移

浜松市の介護保険サービス給付額における年間総額は、令和3年度末時点で約646億円です 。現在の浜松市になった平成17年度時点の給付額は約361億円なので 、16年間で約1.8倍になっていることが分かります。

はままつ友愛の高齢者プランとは

浜松市では、地域包括ケアシステムの発展・醸成に向けた取り組みに力を入れています。「はままつ友愛の高齢者プラン」と銘打ち、以下の6つを重点施策に位置付けています。

・自立支援、介護予防及び重度化防止
・在宅医療や医療と介護の連携推進
・認知症対策の総合的な推進介護保険サービスの充実や質の向上
・介護職をはじめとした介護・福祉人材の確保・定着及び育成
・地域共生社会実現を目的とした事業の推進

上記の施策を実施するにあたり、昨今頻発する地震・水害などの大規模災害や感染症への対策も併せて実施しています。「地域で共に支え合い　安心していきいきと暮らすことのできるまち　浜松」を基本理念に、具体的な数値目標とともに市民に示したうえ、市民と市政が協同して取り組む体制づくりを推進しています。